甘い時間。2

恋愛下手。 ページ33

ユカ「え？もしかしてあのLINEくん？」


平野「は？何それ。LINEくん？」


ユカ「ん？お誘いLINEの人」


「すみませ〜ん。蕎麦３つお願いします」


ユカ「ちょっと！聞いてる？」


平野「お誘いLINE？」






結局3人でランチ。


平野くんがユカの前で至らないこと言うから。


こうなっちゃったじゃん。







ユカ「何よ〜。

教えてくれたっていいじゃない」





むーっと唇尖らして


こっちを見るユカ。






「そんな顔しないでよ」


ユカ「だってAが教えてくれないんだもん」


平野「ふふっ。

田崎、こいつ彼氏出来たんだよ」


「ちょっと！何言ってんの？！」


平野「違うのかよ？」


「っ…違わな…くない」


ユカ「え？？やっぱりそうなの？？

LINEくん？？え？誰なの？」


「……」






キリッと平野くん睨み付ける。


平野くんはお〜コワッて笑ってるし。


ユカは目キラキラさせて


なんだか楽しそうだし。



あぁ、もう。


なんかこう、自分の話するの苦手なんだよね。







「…彼氏ってゆうか、うん。

好きって伝えたってゆうか…」


ユカ「え？なになになに？？

聞こえない〜！！声小さすぎ」


「…///」







だから苦手なんだって。


なんか恥ずかしい。


あ〜〜。ヤダヤダヤダ。





平野「ふはははっ！

なんだよそれ。Aって、恋愛下手？」


「は？」


平野「違う？」


「恋愛下手って何よ？」


ユカ「Aはね〜、そう。

恋愛下手！素直になれない天邪鬼！」


「はぁ〜？！何それ！？

そんなこと…ないはず…多分」




何よ。


恋愛下手って。


よりによって平野くんから言われるなんて。


そりゃーユカみたいに


恋に突っ走る肉食系女子じゃないけど


それなりに恋はしてきたよ？




それなりに。




ユカ「んふふ。

まぁ、そーゆーとこが可愛いんだけど」


「はい？」


ユカ「仕事出来る、面倒見はいい、

性格もよし、顔よし、スタイルよし、

パーフェクトに思いがちだけど

こーゆーのが苦手っていうのがいいよね。

可愛い。可愛い」



平野「スタイルパーフェクトか？」


「ひ、ら、の、く、ん？」




なんだい？


胸ないって言いたいのか？


おいコラ。




ユカ「で、どんな人？写メとかないの？」


「ないないない」






あるわけないし、言えない。


検索したら画像出てくるでしょうけど。





てゆうか私、本当に付き合ってるんだよね？


夢じゃなかったよね？

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