甘い時間。2

自惚れていい？ ページ27

もうだめだ。


涙、出てくる。


裕太くんびっくりさせちゃう。


それどころかドン引き？


怖くて顔見れない。




最悪だよ。


こんなだらしない格好


見られたくなかったのに。


すっぴんだし眼鏡だし。


幸いマスクしてたから


顔半分隠れてるけど


本当に見られたくなかった。





諦めようとしてたのに


もう会うことないって思ってたのに。


何でここに居るの？


何で来たの？





あぁもう。


涙出てきた。


ポロポロ落ちてくる。


手で涙拭ってたら


ふわっと裕太くんの腕が


私の背中に回ってきた。






…え？


抱きしめられてる？


な、何で？



状況掴めず固まる私。



裕太くんの胸に体預けて


すっぽり収まってる。






玉「…ねぇ、俺自惚れていい？」



「……」






何言ってるの？


自惚れる？




ぎゅっと抱きしめられて


耳元近くに裕太くんの吐息がかかる。






玉「俺、好きだよ。Aちゃんのこと」






そう言われて


さらに強く抱きしめられた。

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