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後回し。 ページ23

目が醒めると部屋の中が真っ暗で


もう夜なんだと知らされる。




スマホを見て時間確認。


19時を過ぎようとしていた。





久しぶり熟睡した気がする。


それだけ疲れが溜まってたのかな。





あと5時間でクリスマスが終わる。


ふとこんな事を思う私は


本当に寂しい人間なんだなって思った。






ボーッとしていたら


平野くんから着信。


心配してかけてきてくれたのかな。


私の心配より自分のことちゃんとしたらいいのに。


後輩ちゃんとはどうなったのかな。




「はい、もしもし…」


平野「もしもし、大丈夫か?」


「うん。だいぶいいよ。

薬飲んで今まで寝てたから」


平野「そっか。よかった。

今さ、Aんち向かってんの」



「は?何で?」



ちょっと待って、意味わかんない。





平野「ん?差し入れ?

どうせ買い出しとか行けないだろ?

ゼリーとか栄養ドリンクとか色々

買って来たからさ」



「……」







何してんの?


何でそんな事するの?


私の心配より、自分のことは?


後輩ちゃんは?いいの?



平野くんって本当バカ?



平野「おい聞いてる?

もうすぐ着くから、じゃぁな」



「え?ちょ、待ってよっ…」





ブチッと切られた電話。


お節介な平野くんの行動は


本当に読めない。




だけどそんな彼の気持ちが


今は少し有難かったりする。


確かに買い物行けないし


家になんもない。




何しろ、こんなクリスマスに


一人で過ごすんだから


外歩きたくないし。



素直にここは甘えるべきなのかな。





「…風邪、移んないよね?」






平野くんはいい人過ぎて


自分のこと後回しにする。


自分のことも適当にするから


彼女作り損ねるんだ。




差し入れ貰ったら


すぐ帰そう。


後輩ちゃんのとこに行かせてあげなきゃ。




なんて、平野くんの心配してる私も


結局、平野くんと同じで自分のこと


後回しにしてる。



後回しにしてるけど、


私は平野くんと違って


望みなんてないから。



裕太くんとどうなるってことないから。




もうきっと裕太くんと会うことは


ないんだと思う。




クリスマスなのに


私にはサンタも来てくれない。






そんな事考えたら


またブワッと涙が溢れそうになって


必死に涙を堪えた。

嬉しいはずなのに。→←逆効果。



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設定タグ:玉森裕太 , キスマイ   
作品ジャンル:恋愛
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ちゃんみき - いつも、楽しく読んでいます。これからも更新頑張ってください。 (2015年8月18日 21時) (レス) id: cbc0cce61c (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - 由貴さん» パート3ではもっと胸キュンなはず!(笑)一つ一つにコメントありがとうございます^_^ (2015年3月11日 0時) (レス) id: 978d45639a (このIDを非表示/違反報告)
由貴(プロフ) - 胸キュンします!!裕太君に~! (2015年3月11日 0時) (レス) id: 08fed4a8fe (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます!毎日チェックして頂けてるのですね!嬉しいっ!なのに毎日更新出来ずごめんなさい。(笑)是非パート3でもお付き合いくださいね! (2015年1月28日 17時) (レス) id: 978d45639a (このIDを非表示/違反報告)
たまこ(プロフ) - 42ちゃい!さん» 順番逆にすればよかったかしら(笑)キュンキュンして頂けて嬉しいです。パート3でもお待ちしております! (2015年1月28日 17時) (レス) id: 978d45639a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまこ | 作成日時:2014年12月12日 22時

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