甘い時間。2

逆効果。 ページ22

病院受診して薬貰って家に帰って来た。


病院で熱計ったら、38.3℃熱あって


びっくり。


そりゃ、具合悪くなるよね。


念の為インフルエンザのチェックされて


鼻から綿棒突っ込まれて


涙目になるし、なんかもう最悪。


結果陰性でインフルエンザじゃなかったから安心したけど。







スーツ脱ぎ捨てて部屋着に着替えて


コンタクト外して眼鏡に替える。



ベッドに横になって


静かな部屋に只々虚しさが募る。




「…何やってんだろ」





ユカも平野くんもみんな


上手くいってて、私は…





クリスマスだからかな。


余計に寂しくて、悲しくて


こんな日に熱出して


有給消化して本当に惨めだよ。





「…っ、」






自然と溢れてくる涙。


何の涙か自分でもわからないけど


久しぶりに泣いた気がする。






裕太くんとは結局連絡取ってない。


取れなかった。


裕太くん、私に


LINE送ってくれてて、


でも開くこと出来ずに


ただ溜まっていくだけで


5って表示されてる。




トークをタップすると開かずに


最初の文章だけ見れるでしょ？


そこに、心配だから連絡ちょうだいって


送られてるのだけ、見た。





諦めようとすればする程


気持ちは募る一方で、



心配だから連絡ちょうだいって


送られて来てるのも


本当はすごく嬉しくて


今にも返事したいのに


どうしていいかわからない。





この選択は間違っていたのかもしれない。


忘れる為にやってるのに逆効果。



好きって気持ちが溢れて


どうしようもない。





「…っん、はぁっ…」





声殺して泣いて


熱のせいか頭がぼんやりしてて。


いつの間にか眠りに就いていた。

後回し。→←有給休暇。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す