甘い時間。2

第三者。 ページ18

平野「…なんだ。

やっぱり、好きじゃん、裕太のこと」



テーブル挟んで向こう側のイスに座りながら


平野くんが呟いた。




「……」





第三者から好きじゃん。って言われたら


余計に意識してしまう。






平野「…なんで連絡取らないの？」



「…だって、迷惑でしょ？

大体、好きになる相手間違ってるでしょ？」







自分でもどうしていいかわかんない。


この好きも、違う好きかもしれないし。


だけど、裕太くんに会うたび


ぎゅうって苦しくなったり


キュンって嬉しくなったり


すごく忙しい。


こんなの、変だよ。


だから、怖い。


裕太くんに会うの、怖い。


自分じゃない、こんなの。





平野「…なんだそれ。

好きになる相手間違ってる？

何でそうなるんだよ」




「……」




平野「…素直になっていいんじゃねーの？

裕太だって気にしてるし。

あいつがわざわざ俺に連絡取って来てんだし。

Aのこと悪く思ってないはず」



「…私もどうしていいかわかんない。

別れたばっかなのにこんな気持ちおかしいよ。

裕太くんだって、

私のことからかってるだけかもしれないし。

平野くんの同僚としか思われてないかも」






あぁもう。


何でこんなこと平野くんに話してるんだろ。


私、どうかしてる。





平野「…好きになるのに時間とか期間とか

そんなの関係ないと思うけど。

一目惚れって言う言葉があるくらいだし。

年齢とか距離とか職業とか関係ないと思う」



「……」




真剣な顔つきで、真面目に話し出すから


面くらって、言葉出てこない。


こんな真剣な顔した平野くん、初めてかも。

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