甘い時間。2

大人のフリ。 ページ15

二「あ〜あれだ！

女だろ。女！彼女出来た？」



「…は？」



宮「そうなの、玉？」



「いやいやいや…違うわ」



千「俺も彼女かと思ったんだけどな。

最近の玉ちょっと違ってたし」




「…違う？」



千「うん。なんとなくだけど」



「ふーん」






どう違うんだろ。


自分じゃわかんない。




宮「…てかさ、玉彼女居るよね？」



二「え？居るの？なんだよー」



「あー。別れた」



宮・二「ぇえ？！」



「言ってなかったっけ？」



宮「聞いてない！聞いてない！」



二「知らない！知らない！」



「んはは。なんだよ2人して」



千「別れたのに意外と平気な感じだね。

玉って、そんなドライだったっけ？」



「…ん？

んー…わかんない」



ドライ？


そうだっけ？


わかんないけど


別れたけど、未練とかないな。




二「…大人になったんだな」



「…あはは」



千「…他に居たりして」



「……」



宮「…え？」



二「玉ならあり得る。

だって玉かっこいいもん」



「…なんだよそれ」




他って…


ほんと変なことばっか言うんだよな。




北「ほらほら、喋ってないで

仕事すんぞ。ほらお前らちゃんと

アンケート書けよ」



二「はいはい」



千「ミツは書いたのかよ？」



北「ぁあ？

ばっちり。ちゃんと書いたわ」





得意げな顔してアンケート用紙を


俺らに見せるミツ。




北「グダグダくっちゃべってないで

仕事しろ。仕事！」




「……」







なんでだろ。


がっちゃんに言われて


思いついたのが


Aちゃんなんだよね。




俺、Aちゃんのこと


好きなのかな。



だから、未練なくドライなわけ？


自分のことなのに


よくわかってないし、俺。






全然大人じゃない。


ニカ、俺、大人じゃない。


大人のフリしてるわ。

確かめたい。→←気になって。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す