03 登校しよう、そうしよう ページ5
朝ご飯を食べ終え、悠馬と話しながら学校に行く準備をした。終わった頃にはもう七時半。ちょうど良い時間だ。
靴を履いて悠馬と一緒に玄関を出る。
そしてがちゃりと鍵を閉めた。
いつもと同じ道を悠馬と並んで歩く。
「あ、今日は地理の小テストだ。やば、勉強していない！」
ふと、今日がテストであると思い出した衝撃といったら。マジでショックの塊。私が通う王帝月ノ宮中は小テストやテストはすごく難しいのでノー勉はまずもって点数なんて取れない。やばい、やらかした！勉強しとけば良かったなんて悔やんでももう後の祭りだ。
「あれ、A地理苦手って言ってなかった？大丈夫？テストで点取れる？」
「無理に決まってるじゃないか優等生！」
ちなみに悠馬は頭が良く、学年でもトップの成績を誇る。だからあんな言われ方したらもう嫌味にしか聞こえない。ちょっとその頭の良さ私にも分けてお願いだから。
「どうしよう……。もうこれ私赤点とるかも…」
いや、本当にどうしようかな。
朝、悠馬と登校していれば必ず起こること。それは
「きゃーっ！悠馬君が居るー！」
「えっ、嘘どこ！？」
「かっこいい…。サイン貰ってきてもいいかな…？」
「野坂さん、いつも試合見てます！これからも頑張ってくださーい！」
「あ、これ野坂さんの為に作ってきたんです！ぜひ食べて下さい！」
取り敢えず女子の黄色い悲鳴があちこちで上がるのと、悠馬の周りに大勢の女子が集まること。そのせいで悠馬は中々前に進むことが出来ない。どんまい。モテる男は辛いね…。
しかし、なんだろう。この状況、何か嫌だ。悠馬は私と話していたのにな、なんて柄にもないことを考えてしまう。この人達よりも私のことを気にかけて欲しいと思ってしまう。
嗚呼、なんて我儘なんだろう私。
こんなこと、悠馬にとってはいつもの事なのに。
私だけが、勝手に嫉妬しちゃってさ。
こんな私が嫌になって、はぁ…と一つ深く溜息をついた。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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寒天。 - 青い闇の力さん» コメントありがとうございます！そう言ってくださると嬉しいです！ (2018年11月11日 23時) (
レス) id: abf72f89af (このIDを非表示/違反報告)
青い闇の力 - この作品かかかかか神です。これからも応援しています。!! (2018年11月11日 20時) (レス) id: 1ea3b01be1 (このIDを非表示/違反報告)
寒天。 - ルフレさん» コメントありがとうございます！そう言ってくださると嬉しいです！誤字の方指摘ありがとうございます。訂正しました。 (2018年11月8日 23時) (レス) id: abf72f89af (このIDを非表示/違反報告)
ルフレ - いつも見ています！！毎日の更新がとても楽しみです。4ページの箸が橋になっていました。 (2018年11月8日 17時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寒天。 | 作成日時：2018年11月7日 2時
