ep.54高揚感と恋敵と ページ8
「甘い…」
ゴクリと喉元を甘い液体が流れ落ちた。だが何故か不快感はない。
「これ、甘いけど口に残りませんね。アッサリしてます」
「でしょ?」
リサコは少し得意げにウィンクをしてみせた。Aはすぐさまドリンクの虜になったようにもう一口飲んでいる。
本当に美味しい…
でも、何だろ…
さっきから頭がぼーっとするような…体が熱いような…?
ま、気のせいだよね。
そんな感じにAがドリンクをコクコクと飲み続けているのをリサコはにこやかに見つめている。
「アナタが甘いもの嫌いだって聞いたから程良い甘みの物を持って来させたの。気に入ったなら嬉しいわ」
「ありがとう…ございます」
頭の奥が痺れるような、ぼーっとしてしまうような。そんな感覚を覚える。フワフワと心地良く気分が高揚する。
Aはぼんやりとした目でリサコを見ていた。
「それで、さっきの話だけど…アナタはもう少し素直になった方が良いわ」
「素直に…ですか?」
リサコはカタン、と椅子を鳴らして立ち上がると「うふふ」と意味あり気に笑った。
「そう。そうしないと…」
Aに背を向けて妖艶な笑みを口元に浮かべる。
「アナタの大事な銀時、アタシが貰っちゃうわよ?」
それだけ言うとリサコはバーカウンターへと戻って行ってしまった。
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lying doll(プロフ) - 彩彌さん» ギスギスしてます笑。今までに無かったぐらちギスギスしていて楽しいです笑笑。いつもありがとうございます(^-^)/ (2016年7月1日 23時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
彩彌(プロフ) - どうした夢主!?どうなる2人!?続きが楽しみデス(*´ω`*) (2016年7月1日 22時) (レス) id: 5fe99d50ec (このIDを非表示/違反報告)
lying doll(プロフ) - キャンディさん» ありがとうございます!久々に殺伐とした雰囲気の2人をお楽しみ下さい〜(^-^)/ (2016年6月30日 22時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディ - 続きがめっちゃ気になって仕方ありませんw (2016年6月30日 21時) (レス) id: 4af2ad187b (このIDを非表示/違反報告)
lying doll(プロフ) - えんどー豆さん» わりとズバズバ聞くタイプな様です( ˘ω˘ ) (2016年6月26日 19時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lying doll | 作成日時:2016年6月11日 19時