甘党彼氏といちご牛乳、【銀魂】

ep.91え、何それ。 ページ47

さて、ネタばらしをしてしまっては今まで流れていたシリアスムードなど読者の皆さんは吹っ飛んでしまっただろう。

けれども当人達からすれば「そんなの関係ねぇ」と某芸人の古ネタレベルの問題であり、銀魂実写化が確定した銀魂ファンも私ごときの夢小説になど「それどころじゃねぇぞ、ミンチにすんぞコノヤロー」という問題であり。

要約すると基本泥舟らしいので私の二次創作だって泥舟どころか水舟と言いたい。

とにかく今Aの頭の中に流れる言葉は「小栗旬てカッコいいよね」という、それだけであった。


「…銀時よかったね。小栗旬さんカッコ良いから映画だけ観て勘違いした人が本を買って更に儲かるじゃん」
「いや、何の話！？」

哀れむような同情するような顔でそう言われ、銀時は一気に先程の様子からいつもの状態に戻った。

「あんさ俺、怒ってんだけどな一応」
「そうなの？」


いや、怒るだろ普通に。
どこぞの男に妙な印付けられりゃ彼氏としちゃ怒るに決まってんだろ。


「え、てかさ…誰にやられたんだ？」
「…え、？」

妙な間のある「え？」であった。端から思えば分からなくもないAの戸惑いは銀時にとっては理解不能で。

「どうせボサッとしてっから変なナンパ野郎か何かにやられたってオチだろ？いい加減俺だってお前が他に想う奴がいるとか流行りのゲス不倫だとか思わねーし」
「え？ナンパ野郎じゃないよ？」


え、なに。
その「当然だよ？」みたいな顔！！


銀時はAを床に押し倒した状態で冷や汗をダラダラ流している。何ともシュールな光景だ。

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