ep.78一難去って再び ページ34
_____…。
あ、暑い…
「ん……」
まぶたの裏に明かりを感じて目を覚ます。サイドテーブルの時計を見れば7時少し前であった。
Aは寝転がったまま隣で眠る銀時を見つめる。夏真っ盛りの今、一緒に寝るのは流石に暑いのだが、それも贅沢な悩みである。
「銀時、起きて」
「んー……あと、5分」
そう言って後ろから抱き着く銀時の顔をAはつねった。
「…いてーよ」
「今めっちゃ汗かいてるから離れて。すっごい嫌」
その言葉に銀時は口を尖らす。
「汗かいてるって…ンなモン最中に比べりゃ大分マシ〜ってゴメン、ゴメン。良い子だから振り上げたその拳を下ろして、お願い」
流石に言ってはいけないと悟って銀時はベッドから起き上がった。
「やっぱ体、怠ィか?」
「うん、ちょっと…」
相変わらずAは慣れる事もなく、毎度Hをする度に翌朝は怠くて簡単に起き上がるのが困難な状態であった。
ごろりと寝返りを打って手近にある服に手を伸ばそうとすれば銀時が「ん」と言いながら渡してくれた。
「俺がメシ作るまで時間あるし、もうちょい寝てろ」
「んーそうする」
銀時も近場にあったTシャツを着るとそのまま寝室から出て行った。Aは布団の中からそれを見送る。
ふと、何気なしに自分の胸元に視線を下ろした。いくつもの赤い痕が残る自分の白い肌を見て唐突にある疑問が浮かんだ。
そう言えば…コレ。
どうやって付けてるんだろう?
こんな彼女の素朴な疑問が今回の事件…と言えば語弊があるが、ある一件の始まりになったのであった。
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lying doll(プロフ) - 彩彌さん» ギスギスしてます笑。今までに無かったぐらちギスギスしていて楽しいです笑笑。いつもありがとうございます(^-^)/ (2016年7月1日 23時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
彩彌(プロフ) - どうした夢主!?どうなる2人!?続きが楽しみデス(*´ω`*) (2016年7月1日 22時) (レス) id: 5fe99d50ec (このIDを非表示/違反報告)
lying doll(プロフ) - キャンディさん» ありがとうございます!久々に殺伐とした雰囲気の2人をお楽しみ下さい〜(^-^)/ (2016年6月30日 22時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディ - 続きがめっちゃ気になって仕方ありませんw (2016年6月30日 21時) (レス) id: 4af2ad187b (このIDを非表示/違反報告)
lying doll(プロフ) - えんどー豆さん» わりとズバズバ聞くタイプな様です( ˘ω˘ ) (2016年6月26日 19時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lying doll | 作成日時:2016年6月11日 19時