ep.77話が別なので ページ33
「信じらんない」
帰り道、Aは仏頂面に頬を赤らめるという何とも言えない表情で銀時を睨んだ。原因は勿論の事先ほどの件について。
「ンだよ、別に良いじゃねーか。いつもしてんだろ」
「それとこれとは話が別!というか場所が違うからダメなの!!」
そう言い放って「くしゅんっ」とクシャミをする。長時間水に浸かっていた為、体が冷えてしまったのだ。銀時は「ホラ」と自分の上着を差し出す。
「ありがと…」
Aは素直にそれを受け取って羽織った。その間にふと銀時の手首へと目が行く。
「そう言えば、ソレ」
「あ?コレがどーしたよ」
手首のバングルが夕日に照らされてキラキラと輝いている。それは以前にAがプレゼントした物であった。
「そろそろ新しいのにすれば?もう流行りのデザイン変わってるよ」
「あー…いいよ別に。そういうので着けてる訳じゃねーし」
じゃあどんな理由で、と問えば銀時は少し照れくさそうに笑った。
「初めてお前に貰ったモンだし。まぁ大切だろ?」
「…。」
不意打ちはズルい。
「…たまにズルいよね」
「何だよ急に………んっ」
Aは少し背伸びをして銀時に口付けた。珍しく銀時が驚かされる形だ。
やがて唇を離してAは赤くなった顔をふいっと逸らした。銀時はそれを見てフッと吹き出す。
「外はダメじゃなかったのかよ」
「それとこれとは話が別なんですぅ〜!」
そう言って少し前を歩くAを銀時は苦笑しながら追いかけた。
157人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lying doll(プロフ) - 彩彌さん» ギスギスしてます笑。今までに無かったぐらちギスギスしていて楽しいです笑笑。いつもありがとうございます(^-^)/ (2016年7月1日 23時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
彩彌(プロフ) - どうした夢主!?どうなる2人!?続きが楽しみデス(*´ω`*) (2016年7月1日 22時) (レス) id: 5fe99d50ec (このIDを非表示/違反報告)
lying doll(プロフ) - キャンディさん» ありがとうございます!久々に殺伐とした雰囲気の2人をお楽しみ下さい〜(^-^)/ (2016年6月30日 22時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディ - 続きがめっちゃ気になって仕方ありませんw (2016年6月30日 21時) (レス) id: 4af2ad187b (このIDを非表示/違反報告)
lying doll(プロフ) - えんどー豆さん» わりとズバズバ聞くタイプな様です( ˘ω˘ ) (2016年6月26日 19時) (レス) id: 9b1d9c93d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:lying doll | 作成日時:2016年6月11日 19時