かまって？ ３

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莉子「それにしてもさ、
あんなに分かりやすい好き好きアピールを
嫌味なくできる人ってなかなかいないよね、」



『…そうね』





少なくとも、

私が今まで出会ったことのある男性の中には…

女性も含めてかな、、


玉森くんみたいなタイプの人っていなかった






莉子「いいなぁ、私も
イケメンでピュアで一途で
私に忠実で従順な年下彼氏が欲しい！」



『…ツッコミどころが多すぎるんだけど。笑』



莉子「ははっ、笑
でもほんと、玉森くんと話してみて
応援したくなっちゃった」



『応援？』



莉子「そう、玉森くんの恋の応援♪」



『…私の気持ちは？笑』



莉子「もちろんAの気持ちが一番大事！
でも私はAと玉森くんって
結構お似合いだと思うんだけどなー」





“うん、絶対合う！”って、

楽しそうに笑う莉子に

苦笑いしか返せない私、、





莉子「…ねぇ、A、、」



『うん？』



莉子「玉森くんはさ、
好きになっても安心できる相手だと思うよ」



『え…？』



莉子「玉森くんのAへの愛って桁違いじゃん。
社内でも有名になっちゃうくらいオープンで
一途に長い片想い、、
…疑うまでもなく、他の女の影は皆無だよ」



っ、




莉子「玉森くんの真っ直ぐな想いに
ちゃんと向き合ってみたら？」



『向き合う…？』



莉子「玉森くんを知ろうとするってこと。
ちゃんと向き合わずに恋愛対象外！ってするのは
可哀想だと思うよ」



っ、…



莉子「ま、私は！
Aと玉森くんがくっつくことを祈ってる！
じゃ、午後も頑張ろ！またね！」



『莉子っ、…』





莉子がここまで誰かを推してくるなんて初めて…







“結構お似合いだと思うんだけどなー”




全然わかんない、、









.






.








宏「ただいまー」


っ！



『お帰りなさい』



宏「どした？」



『え…？何がですか？』



宏「いや、なんかあったのかなーって」



『何もないですよ』



宏「…そっか」





さ、仕事しよ！

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