かまって？ ３

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裕太side









『ご褒美？』



裕「はいっ♪
これからは俺のこと、玉森くんじゃなくて
裕太って呼んでほしいです！」




ずっと、名前で呼んでほしいって思ってた


みんなと同じじゃ嫌だもん





長い片想いしてきた…


まぁまだ片想いなんだけど、、



そろそろみんなと差をつけたい



最強のライバルを倒して二冠達成したんだもん


名前呼びのご褒美がほしい！！





『え……、無理よ、
玉森くんだけ名前で呼ぶなんてできない』




ですよねー、


でも大丈夫！


そう言われるだろうな、とは思ってた！





裕「２人っきりのときだけでいいですから」



『２人っきりのときなんてないでしょ』



裕「あります！出張のときとか、
給湯室でバッタリ会えたときとか、、
ね？他に社員がいないときだけでいいですから！」




俺が諦めないって分かってくださいね？♪




『…玉ちゃんでいい？』


っ、



“んー…”って考えていたAさんが

俺と目を合わせて呼んでくれたのは

まさかの玉ちゃん。




玉ちゃんって、

ミツがプライベートで俺を呼ぶときと同じじゃん！




裕「裕太がいいです！
試しにいま呼んでみてくださいっ」



『できません』



裕「今はほら、みんなそれぞれ盛り上がってて
誰も見てないし聞いてませんって」




困った顔してるAさんもめちゃくちゃ可愛い//




裕「ね？お願いしますー！」




可愛い困り顔してるけど、

怒らないってことは

もうちょっとで言ってくれそうな感じ…？




裕「はい、せーのっ♪」



『………裕太くん』



っ！////



ヤバ/////




でもっ、やっぱり


裕「裕太！」


って呼んで欲しい！



『玉森くん、』



っ！？



裕「裕太くんでいいですっ！」




今まで玉森くんだったんだよ？

下の名前で呼んでもらえるだけでも幸せじゃん！




宏「そういえばA……
え？…どうした？」


『っ、いえ、なんでもないです、』




ミツがAさんに話しかけて、

Aさんの顔を見た途端、

驚いたような表情をしたミツは

俺を見て眉をひそめた





「課長っ、飲んでますかっ？」

っ！
宏「っ！？あ…あぁ、飲んでるよ」


「どうぞどうぞ、」



宏「あー、もういいもういいっ、笑
俺に構わずそっちで飲んでろ！笑」



…なんだったんだ？今の顔、、






ま、どうせ番犬モードなんでしょ？



これは俺とわったーのお祝い飲み会なんだから
Aさんと２人っきりで話させてよね！

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