横浜の軍警で多分一番強い人【文スト】【男主】

いつかちゃんとした再会を ページ13

夢主side



夢を見ていた。
七年前のまだマフィアに居た頃の夢。


何かの討伐作戦で、ターゲットを殺すよりその場にいる全員を殺す方がいいという結論が出た時だった。


どうせ自分がやった方があとくされがないだろうなと思ったので、先陣を切ることにしたのだが、
何故か太宰に心配されたんだっけな？


後のことを心配してるのかと思って、自分が死んだあとは彼に指揮権を譲ることにした。
実際、現場の指揮は彼の方が数倍上だ。


『山椒魚』


そう呟いて会場に入った。



＊＊＊＊



突然の訪問者に会場の視線がこっちに集まるが、遅れてきた人間と思われたのだろう。
その視線はすぐに消えていった。


注目してもらわないと意味がない。
俺はそう判断し、すぐ傍にあったテーブルを叩き割った。


派手な音がして、また視線がこちらに向く。



『皆さんこんにちは。
ポートマフィアの井伏Aと申します。

今から誠に残念ながら掃討作戦となりましたので、貴方がたを不本意極まりないのですが、殺すこととなりました。


死んでも、
俺を恨まないで下さいね？』


一息で言い切った。
一瞬の沈黙の後、パニックが起こる。


何人かは俺を突き飛ばして外に逃げようとするが、扉はあかない。
傷一つ付かない。





『皆さんが生き残る方法はただ一つ。
最後の一人になることです。』





次の瞬間、
会場には叫び声が響き渡った。

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