成敗6話 ページ6
Aside
吉村と会場に戻ると兄さんと徹は、さっきの綺麗は御姉様とは違う素敵なロマンスグレーなおじさまと話をしている姿が目に入った。
「あの………兄がいま、お話している…方って………」
隣にいる吉村なら知ってるのではと思い聞いてみた。
吉「あの方は、ある大企業の前会長で前宮城経済連の会長だった方だよ。
今回、ご子息様に会長の椅子を譲られ引退されたけどね………まあ、引退されたと言っても影響力はまだまだ衰えてはいないよ…」
きっと凄い人なんだろうな……
そんな人と、あんなに自然に会話が出来てる兄さんてば……いったい何者なんだろう。
吉「隼人くん………大村さんと知り合いみたいだね…「あの方は大村さんって仰るんですね………っ!えっ…あの方って大村財閥の?」ああ、Aでも名前は知っていたんだね。」
そりゃそうだよ。
大村財閥と言えば、この宮城だけではなく、世界的に有名だし…ホテルから大企業までを傘下に納める大財閥だ。
ただの女子高生には顔こそ知らないけど名前は知ってる。
ますます、兄さんが謎すぎる。
「陽人さんは面識あるんですか?」
確か吉村はこの宮城に本社を構えているが、本人はずっと、東京支社に行っていたから…何となくどうなんだろうって思っただけだった。
吉「んーそりゃあね。
もう少ししたらわかるよ!」
なんだろう……この含みのある感じ…
ヤな感じはしないけど…
そんなことを吉村と話してると、金村さんが吉村を呼びに来た。
金「社長。そろそろお時間になりますので…」
時間?
いったいなんの時間なんだろう。
金「奥さまもご一緒にお願いします。」
えっ、私も?
なになになに?
なんにも聞いてないんだけど!
「陽人さん?いったい何があるんですか?」
吉「フフン。ちょっと俺と一緒にステージに上がって欲しいんだ!」
「はぁ?ステージ?」
いやいや、ステージってなんなのよ!
吉「そっ、Aは挨拶だけしてくれればいいから。」
「挨拶だけって………こんな皆さんの前で……緊張するじゃないですか!どうして前もって言ってくれなかったんですか?」
吉「だって、前もって言ってたら嫌がってただろ。」
そりゃ嫌だよ!
前もってわかってたら逃げ出してたよ!
「………………だからって…」
吉「大丈夫だよ。Aなら!」
256人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜莉栖 - すごく面白いですっ!!応援してます(≧▽≦) (2021年1月11日 0時) (レス) id: 433abd6fce (このIDを非表示/違反報告)
もふもふうさぎ(プロフ) - とっても、面白いので続きみたいなぁ、、なんてw続き楽しみにしてます! (2019年1月23日 3時) (レス) id: 9cbd8fb705 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みぃさん | 作成日時:2018年8月20日 14時