【HQ】街頭インタビューで彼氏の浮気が発覚した件について【宮侑】

好き２１話 ページ22

及川side



プッ…クククッ…くっははっ……

いきなり教室の外から笑い声が聞こえた。



すると、ドアを開けて入ってくる一人の女の子。



まあ、まあ、美人。


見た目で言えば、目の前にいる告白してきた子の方が美人だけど……なんだろう、雰囲気美人って言うのかな、一目見て魅力を感じた。






『ちょっと、なに笑ってるのよ！』



？「くっはははっ……ご、ごめんなさい。

あー面白かった！いや、ほんま、笑わしてくれますね先輩！」




先輩って言うことは、１年生なんだろう。





『あなた、失礼ね！なんなのいったい！

私たちは今、大事な話をしてるの、じゃましないで！』




？「あー大事な話ね………でも、先輩、もうフラれてますやん！

これ以上何を話するんですか？」





『な……あなた、立ち聞きしてたの！最低だわ！』





俺は二人の会話に入れずに呆然と立ち尽くすしかなかった。





？「立ち聞き……そうかもですね。

教室の前を通ったら、話声が聞こえたんで、ちょっと興味がありまして……聞いちゃいました！すみません。」





『〜〜っ！あ、あなたね、もう、どっかに行ってよ、私はまだ、及川君に話があるの！』





あっさり認められちゃって、言い返せなくなった彼女は、まだ、俺に話があるらしい。

いや、俺はないんだけどな……





？「んーそれはできませんね！

あなたがフラれた腹いせにバレー部になんかをするんやったら、私はそれを止めたいんで！」





『そんなの、あんたに関係ないでしょ！』






？「あー関係無くはないんで！

私の大切な人がバレー部のにいてるんで、守りたいんです。



それに………先輩がバレー部に及川さんに酷いことされたってゆっても、誰も及川さんをバレー部から追い出そうとはせえへんと思いますよ！」



大切な人……って、恋人って事なのかな？

あ、ちょっと胸の辺りがズキンッてした。





『あんたに何がわかんのよ！あの子達は私の事は何でも信じるんだから！』






？「せやからさっきからゆってるやん！

青城はバレーの強豪校やで。女の言葉を簡単に信じるようなアホタレはそのバレー部なんかに、ついていける訳ないやん。

それに及川さんやで、チャラチャラしてるけどバレーしてるときの及川さんはみんなから信頼されてんちゃうん？

そんな及川さんをたかだか一人の女の言葉で裏切るわけないやろ！アホか！」



えっ、なに？及川さんてこの子に愛さてんのかな？

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