貴方に愛して欲しかっただけ。

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あれから何日か経ち

炭「A！準備は出来たか？」

『炭治郎さん！はい、いつでも出られます！』

炭治郎さんにはとてもお世話になっている。


今日は傷の具合を診てもらうために
蝶屋敷というところへ連れて行ってくれるらしい


炭「よし、じゃあ行こう」

そういい、炭治郎さんは私を横抱きにする。

" ちゃんと掴まっているんだぞ "

そう言われ、きゅっと服を掴む。

善逸くんにも横抱きにされたことないから
変に意識しちゃってどきどきする

炭治郎さんは鼻がいいって聞いた
このどきどきはもうバレているかもしれない

チラッ…

炭治郎さんの顔を盗み見るも
特段変化は無いようでホッとする

炭「ん…？どうしたA？気分でも悪くなったか？」

と慌てる姿がとても可愛らしいと思った

『い、いえ…このような体勢に慣れていなくて緊張しているだけです』

炭「！そうだったのか…善逸とは… いやなんでもないよ、忘れてくれ」


雪さんを彼女として公表していたなら、
そりゃ気になるよね



『善逸くんとはキスすらしていませんよ。手を繋いだくらいで、何年も連れ添いましたが…きっと私に魅力がなかったんだと思います。』

炭「そんなことはない！！！Aはとても魅力的だ！！！」

突然大きな声でそう言われ、ぽかんとする

『ふふ…ありがとうございます、炭治郎さん』

炭「嘘じゃない、俺は本当にそう思っているから」

真っ直ぐと目を見つめ、
素直な言葉を伝えてくれる炭治郎さん。

『…！』
炭治郎さん、耳まで赤くなってる…
こちらまで照れてしまう



この人に選ばれる女性は羨ましいな。
きっと毎日幸せで、愛を感じられるだろう。
素敵な人だもの。


私も、善逸くんより早く出会っていたら
炭治郎さんを好きになっていたに違いない。


今はまだ心の傷が癒えないけれど……
いつか私も幸せになりたい。


不安になるのも、
裏切られるのも、

もう嫌なの。
私も真っ直ぐに愛されたい。

それだけなの

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