【P】香水 ページ47
今日は夜から打ち合わせが一本入っているだけ。
俺はソファにうつ伏せになって読みかけの本を読んでいた。
「ねぇ・・トモ」
「ん?」
「この色とこっちの色とどっちがいいかな?」
「ん・・右?かな」
「じゃあこれとこれなら?」
「どっちもいいと思うよ」
俺は本に夢中で空返事をした。
「もう!トモったら!本なんて読んでないで」
ミウは俺から本を取り上げて俺の手が届かないところへ置いてしまった。
俺は小さくため息をついてからだの向きをかえ仰向けになった。
仰向けになっている俺の上にりぴったりとくっつくようにミウが横になった。
ミウの重さが心地いい。
「ねぇトモ」
「ん?」
「スタイリストさんにコレもらったの」
ミウは手に香水の瓶を持っていた。
「新発売かなにか?」
「そうじゃないけど」
ミウは瓶の蓋を開けて指先に少しだけ香水をとった。
香水の甘い香りが広がった・・・
それは・・Aさんのフレグランスの香りだった。
俺は少しだけ・・・動揺した。
なんで動揺しているのかわからない・・
嗅覚からの刺激は
脳にダイレクトに伝わった・・
その動揺を悟られないようにミウに聞いた。
「なんていう香水なの?」
「これ?CHANELのアリュールだよ」
CHANELのアリュール・・・
頭の中でその言葉を反すうした。
「ちょっとつけてみるね」
ミウからはそう言うと瓶から直接手首に香水をつけた。
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Luna - 実はリリーさんの事結構観察してますのん(笑) (2014年2月11日 1時) (レス) id: 9794dabceb (このIDを非表示/違反報告)
ひでみん(プロフ) - りりーさん、中々いい事言うわ(笑) (2014年2月8日 1時) (レス) id: 5e098d8614 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - ともさん» ともちゃん♪感想ありがとう!! (2014年1月30日 21時) (レス) id: 9794dabceb (このIDを非表示/違反報告)
とも - 設定がいいわあ!次が楽しみー (2014年1月29日 19時) (レス) id: 4f5cef5ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Luna | 作成日時:2014年1月13日 22時