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心拍数 ページ39

残念ながら私は・・望んだ夢の続きを見ることはできなかった。

あの夢の続き・・・
どんな結末が望みだったのか・・


目を醒ました私は
胸の中に甘い感覚を残したまま
朝のバスタイムに普段よりも時間をかけた。


髪を乾かし終わった時インターホンが鳴った。

Earthだった。

ドアを開けるために玄関へ向かう途中
iphoneに彼から留守電メッセージが入っていいることに気がついた。

お風呂に入っている時に着信したのかな・・・

私はドアを開けながら今着信に気がついた事を告げた。


「いいんです。実は・・・」
そう言いかけたところで
彼のお腹が
「おなかぺこぺこなんです」と訴えた。


思いがけなく一緒に朝ごはんを食べることになった。

こうやって向かい合っていると彼がアイドルの山Pであるということを忘れてしまう。

美味しそうに食べてくれるだけで嬉しい。

自分のためだけにつくる食事は本当に味気ないものだから・・・


「息子さんっていくつなんですか?」
そう言う彼の言葉の裏に
Aさんいくつなんですか?っていう思いが隠れているような気がするのは
ちょっとひねくれた感情かな・・・

でも私はその思いを口に出して言ってみた。

彼は「違いますよ」と言いたい様子で
一生懸命もぐもぐしながら
左手を横にふろうとした拍子にマグカップに当たって
お茶がこぼれてしまった。

アイドルの彼に火傷なんてさせたら大変!!

私は慌ててそばにあったタオルを手に取り
こぼれたお茶を拭いた。

見るとデニムの膝も濡れている。
あ、足の甲も・・・

寒いのに素足なの?

そんな事を考えながら
タオルでこぼれたお茶を拭き取った。

彼の足元にしゃがみこみ
下から彼の顔を見上げた。

夢の中の彼の顔が脳裏を横切り心拍数が上がった。

どうしても
彼の唇に目がいってしまう。

その時・・・
「あ・・・やべっ・・・」

彼の声に反射的に上を向いた私は驚いた。
鼻血・・。

「大丈夫!?」

私は慌ててキッチンカウンターにあったティッシュを手に取り彼の鼻に押し当てた。

血を見て気分が悪くなったのか
彼の顔から血の気が引いて貧血を起こしたようになっていた。


「待って。そっと立って・・・こっちに・・・」

Earthをソファに誘導して横にした。

頭の高さを調整して・・・タオルをぬらして鼻血を拭いた。

彼は目を閉じて少ししんどそうな表情を浮かべていた。


私はブランケット取りに行くためにリビングを出た。
戻ってきた時
彼は小さく寝息をたてていた。

上気する頬→←【P】鼻血



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Luna - 実はリリーさんの事結構観察してますのん(笑) (2014年2月11日 1時) (レス) id: 9794dabceb (このIDを非表示/違反報告)
ひでみん(プロフ) - りりーさん、中々いい事言うわ(笑) (2014年2月8日 1時) (レス) id: 5e098d8614 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - ともさん» ともちゃん♪感想ありがとう!! (2014年1月30日 21時) (レス) id: 9794dabceb (このIDを非表示/違反報告)
とも - 設定がいいわあ!次が楽しみー (2014年1月29日 19時) (レス) id: 4f5cef5ee4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Luna | 作成日時:2014年1月13日 22時

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