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【P】鼻血 ページ38

「大丈夫?!」

彼女は慌ててキッチンカウンターの上にあったティッシュBOXを手に取った。

赤く染まったティッシュを目にした俺はホントにクラクラしてしまった。
「待って。そっと立って・・・こっちに・・・」

Aさんに手を引かれて俺はソファに横になった。

クッションを整えて枕の代わりにしてくれたり顔についた血をタオルで拭いてくれたり
Aさんは一生懸命だった。


だから全く気がつかない・・・気にしてもいない・・・
横になった俺の顔の真横にさっき見た彼女の胸が行ったり来たりしている。

しかもたまに柔らかく当たったりする。


どうした?俺・・
しっかりしろ・・・

自分に強く言い聞かせた。
しっかりと目を閉じて気持ちを落ち着かせようと必死だった。

そのまま少し眠ってしまったのか・・・

気がつくと冷たいタオルをおでこに乗せて横になっていた。



「すみません・・俺・・・」
起き上がろうとした俺のところへAさんが来てくれた。

「お仕事がキツイの・・・?」
Aさんが心配そうに言う。

「寝不足だったのかな・・・」
Aさんの胸見て鼻血出したんです。
とは言えないよな・・・

俺は「はははは・・」と無理に笑った。

「無理しないで・・・」
Aさんが俺の顔を覗き込んだ。

Aさんの頬に俺の鼻血がスっと一本の筋のようについていた。

俺は左手を伸ばしてAさんの頬に触れた。

その血を拭き取ろうとして・・・

Aさんはハッとしたような表情で頬に触れた俺の左手をつかんだ・・・

「俺の・・・鼻血が・・ここに・・・」

「あっ‥‥」
Aさんはまたハッとしたように手を離した。



「俺が拭き取ります・・・」
俺はおでこにのせてあったタオルで彼女の頬についた血を拭き取ろうとした。

だけど・・Aさんのメガネがじゃまだ‥

俺は両方の手を使って
そっとAさんのメガネを外した。

少し時間がたってしまったので
タオルを当てただけでは拭き取ることができない。

しかも片手でやるには不安定でうまくいかない。

「Aさん・・そのまま・・ちょっとじっとしてて下さい・・」

俺は右手を彼女の左頬にそっと当てた。

なるべく力を加えないように注意して頬の血を拭き取った。

目を閉じてじっとしている彼女のまつげが震えていた。
はにかんだようにうつむくAさんはまるで少女のようだった・・・

俺がタオルで擦ったからなのか
こころなしかAさんの頬は紅く染まっていた・・・。

心拍数→←【P】胸の・・・・



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Luna - 実はリリーさんの事結構観察してますのん(笑) (2014年2月11日 1時) (レス) id: 9794dabceb (このIDを非表示/違反報告)
ひでみん(プロフ) - りりーさん、中々いい事言うわ(笑) (2014年2月8日 1時) (レス) id: 5e098d8614 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - ともさん» ともちゃん♪感想ありがとう!! (2014年1月30日 21時) (レス) id: 9794dabceb (このIDを非表示/違反報告)
とも - 設定がいいわあ!次が楽しみー (2014年1月29日 19時) (レス) id: 4f5cef5ee4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Luna | 作成日時:2014年1月13日 22時

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