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【P】どした? ページ33

店に戻るまでに2時間ちょっとくらいかかった。

ドアを開ける前、店の中から楽しそうな声が聞こえてきた。
俺が出て行った後、お客さんが来たんだな。
っていっても
ここのお客さんは常連ばかりだから誰か知り合いが来てるってことだな
そう思いながらドアを開けて驚いた。

Aさんはカウンターの中にいるし
知り合いが来てるどころか来てたのはリリーさんだし・・・

「よお!トモ!」
まず最初に俺に気がついたのはリリーさんだ。
声をかけてくれた。
リリーさんの他に男性3人。

俺は「おはようございます」と挨拶をしてからスツールに腰掛けた。


「Aさん・・どうしたんですか?」
カウンター越しに彼女に声をかけた。

そしたら奏が
「今日からうちで働いてもらうことになったのぉ」
なんてAさんの肩抱いちゃって嬉しそうに言ってる。

俺がいない2時間の間になにがどうなった??

「えっ!?なんで??」
Aさんに事情を確認しようと思って
彼女の顔を覗き込んだ。

彼女は笑いをこらえながらうつむいていた。

「え??」

すると奏が「う、そ、よ」と
俺を含めた5人の男たちの顔を見渡しながら言った。


「みなさ〜ん。ごめんなさいね。Aちゃんはホントはトモのお連れさまなの」
俺を除く4人の男たちは心の底から残念がっていた。


Aさんは俺に
「何か飲みますか?」と聞いてくれた。

「ビール」って答えたとたんに
残念がってた男たちからチャチャが入って
なんだか訳わかんない事を口々に言い始めた。


俺が腑に落ちない顔をしてビールを飲んでいると
隣りに座ってたリリーさんが俺ににじり寄ってきた。


「昨日トモが悩んでた女関係って彼女?」

奏と一緒に男3人と話しをしている彼女の方に目線をやりながら言う

「女関係っていいうか・・・そうですけど・・?」

「彼女俺に紹介して」

「っていうか。彼女人妻ですよ」

「イヤ。そんなことは関係ない」

「紹介するって言っても・・・」

「トモのばあちゃんのお世話じゃなくて俺の世話してくんないかな?」

は?なんだって?

ヤバいヤバい

なんだか話が変な方向に展開しそうだぞ・・・
とにかく俺は早く彼女にばあちゃんの事を頼まなくっちゃいけないんだよ・・
そんな事を考えながらビールを飲んでいると

「Aちゃん。さっき作ってくれたやつもう一杯飲みたいな」
リリーさんがいきなりAさんをちゃん付けで呼びながら言った。

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Luna - 実はリリーさんの事結構観察してますのん(笑) (2014年2月11日 1時) (レス) id: 9794dabceb (このIDを非表示/違反報告)
ひでみん(プロフ) - りりーさん、中々いい事言うわ(笑) (2014年2月8日 1時) (レス) id: 5e098d8614 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - ともさん» ともちゃん♪感想ありがとう!! (2014年1月30日 21時) (レス) id: 9794dabceb (このIDを非表示/違反報告)
とも - 設定がいいわあ!次が楽しみー (2014年1月29日 19時) (レス) id: 4f5cef5ee4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Luna | 作成日時:2014年1月13日 22時

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