49＊同じで違う世界 ページ5
音量はすこし小さくなったものの、やはり携帯から漏れてくる声は明らかに聞いたことも、むしろ毎日のように聞いている聞きなれた声だった
フ「チッ。ホーディの奴だな、奴は本当に余計なことしか言わんのか………スクアーロ、貴様もこの程度のことで喚きたてるな、それに私は遊んでいない、研究の後始末を行っているだけだ」
Aはいたって普通に通話をしているのだが、その会話のなかで発せられたとある単語に、はぁ？と幹部一同は開いた口が塞がらない状態となる
べ「おいちょっと待て！い、いまスクアーロっつったのか？」
ス「う゛お゛ぉぉい！！いったいどういう訳だぁ！！」
電話の相手に向かってAは“スクアーロ”と言った
だが、スクアーロはここにいて、電話などしていない
これはいったいどういうことなのか？と疑問を浮かべると、Aはすこし面白そうに笑い、電話の向こう側の人物は、なに笑ってんだぁ！、と怒鳴りつけていた
フ「いやなに、その別の世界というのが貴様らのいる世界のパラレルワールドでな
私はいま、そことは別の世界に在るヴァリアーにいる、その状況下でこのような通話をしているのが実に貴重な体験だと思っただけだ」
声量が抑えられたのか、電話から漏れる声が聞こえてこなくなった
つまりこういうことだ
今、Aが電話をしている相手は、普段彼女が訪れるもう1つの世界にいるスクアーロということなのだ
フ「あぁ、研究時に作った空間の小さな歪みがその世界に飛んでしまってな、終わり次第そちらへ向かうつもりだったのだが、そのせいで座標を歪められてしまった、今は修復のために滞在しているということだ
事例自体が過去にないので下手に空間移動を使って歪みを大きくするわけにもいかんのでそちらに行っておらんのだ」
足を組み、通話するその姿は実に自然体だった
というか、今日まで関わってきた雰囲気と差はほとんどなく、どこにいようとAはこんな感じなのかと思った
フ「連絡せずとも構わんだろう、もともと研究のために無期限休暇を取っていたようなものだ
それがインフィジティーかパラレルワールドかという違いだけ、こちらでの行動もある意味研究の一環だ」
まぁ、はっきりいって屁理屈とも聞こえる
とにかく、ただ連絡を回すのが面倒だったというだけ
魔術関係以外のこととなると、Aは実にいい加減になるのだ
―――
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lotus(プロフ) - シャーロットさん» 初めまして、コメントありがとうございます。夢主の誕生日は本編に記されています。現在移行中ですが、よかったら移行先でご確認ください。 (2021年5月13日 9時) (
レス) id: be7ef42783 (このIDを非表示/違反報告)
シャーロット - はじめまして、シャーロットと言います。lotusさんの大ファンです。夢主が大好きです。それで夢主の誕生日を忘れてしまって、ずっと引っ掛かっています。どうか教えていただけないでしょうか？ (2021年5月13日 7時) (レス) id: bcfd491066 (このIDを非表示/違反報告)
lotus(プロフ) - みりんこさん» ありがとうございます！！翼さんと相談してみますねｗ (2015年7月26日 19時) (レス) id: 63950fc00b (このIDを非表示/違反報告)
みりんこ(プロフ) - 御二人ともの表現力の豊かさに感動を抑えきれません！とても楽しく読まさせていただきました。図々しいかもしれませんが、またクロスオーバー見たいです！|ω')ﾁﾗｯ (2015年7月26日 19時) (レス) id: d49fca3cd2 (このIDを非表示/違反報告)
lotus(プロフ) - ポケニャンさん» ありがとうございます！続編は翼さんと相談しながらですねｗ (2015年7月21日 1時) (レス) id: 63950fc00b (このIDを非表示/違反報告)
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