本気 ページ39
それから２日が経過して、短いイースター休暇も残すところ３日程となった。
クロエはイースター休暇後半になってますます勉強に打ち込むAを見ていた。
いつの間にか机に伏せて眠っているAに毛布をかけようとクロエが机に近づくと
『ゼロからの日本語』
『入門日本語』
という本が置かれていた。
ク「えっ？」
クロエがその本を手に取ると多くの付箋が張り付けられており、中には書き込みが沢山ある。
ク「何で日本語...？まさか、」
クロエは眠るAの肩を揺すり起こす。
ク「A、A！」
「なに...なんかあった？」
あくびをしたAはクロエが手に持っている自分の本を見て完全に目が覚める。
ク「Aどういうこと？日本にいくの？」
「その、多分...」
ク「勉強してるってことは行く前提でしょ？」
クロエにそう言われてAは頷く。
ク「どうして急に？反対してる訳じゃなくて...」
「魔法省からの好意なの。それに自分の経験値とかあげたいし...」
ク「アルバスはどうするのっ？あいつには言ったの！？」
「まだ言ってないよ」
ク「どうしてっ...」
クロエが問い詰めるとAは椅子から立ち上がる。
「私もこのこと整理するの時間がかかるんだってば！自分もまだ受け止めきれてないことアルバスに言えないっ、ちゃんと自分の中で処理して話したいの...休暇明けには必ず...」
珍しく感情的になっているAにクロエは少し驚く。
ク「アルバスに行かないでって、言われたら？」
「アルバスはきっと言わない。離れてても大丈夫だって分かってるし、人の夢を妨げるような人間じゃない」
もし自分が逆の立場ならそりゃ行かないでほしいけど、引き止めることが相手の重荷になることぐらい分かる。
「取り敢えず今は自分の気持ちに向き合いたいの」
ク「...そっか。深入りして悪かったわ」
「ううん、私もごめん。でも吐き出したら少し楽になったかも、ありがとう」
そう言って微笑むAにクロエも微笑みを返す。
クロエは自分なりに悩むAを物思いに更けるように暫く見つめて「起こしてごめんね」と言って部屋から出ていく。
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ななや(プロフ) - のあさん» コメントありがとうございます！スコーピウスすごく可愛くて私も好きです！これからもアルバスとスコーピウスらしさを大切に頑張っていきますね♪ (2023年5月5日 11時) (
レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主さんの小説大好きです！私はスコーピウスが推しなのですが、アルバス夢に出てくるスコーピウスもとっても可愛くて友達思いで最高です！応援してます(^^) (2023年5月5日 2時) (レス) @page50 id: 2df4511353 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - 譜面さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しい限りです⸜ ෆ ⸝ (2023年2月23日 10時) (レス) @page6 id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
譜面 - 主さんの書くアルバス可愛すぎます。大好きです。 (2023年2月22日 23時) (レス) @page5 id: 7872d75835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななや | 作成日時：2023年2月19日 19時
