ただ、会いたかった。 ページ37
それから夕食の前になってアルバスは階段を駆け上がり、約束した魔法生物保護地、草原に来ていた。
するとがさがさと近くの茂みが音を立てて美しい白狐が現れる。
人間へと姿を変えたAは何も言わずにアルバスを抱きしめた。
アルバスもAをしっかりと抱き締め返す。
「なんか言いたいこと沢山あったのに忘れた」
ア「僕も」
「まあいいか」
ア「うん」
ゆっくりと唇を重ねてAは微笑み、その場に腰を下ろしたのでアルバスも隣に座った。
「なんかアルバスとこうするの久々な気がする」
ア「僕もそんな感じ。ちょっと会わなくなっただけなのにね」
「うん＿＿＿＿だからちょっと怖くなった」
Aは隣にあるアルバスの手に自分の手を重ね、アルバスはその手を握り返す。
「少しアルバスと離れただけでこんな気持ちになるのに、これからどうなるんだろうって」
ア「僕もね、分かってたはずなんだけどやっぱり君が離れていくのは寂しい。それに物足りない」
Aと出会う前までは今まで送ってきたことが日常であり、Aがそこに加わると非日常になった。
でもそれに慣れてくるとAがいることが日常になり、それ以外が非日常へと化していく。
ア「それでもやっぱり僕らが離れる時は来る。だから僕決めたんだ」
「何を？」
ア「先のことなんて考えたって仕方ないから今を大切にしようって。今、Aといるときをね」
Aはアルバスのその言葉を噛み締めた。
「そっか、そうだよね。本当にそう。先のことなんて分からないのにね」
Aは少し気が楽になってアルバスを思いっきり抱き締めてそのまま寝転んだ。
「なんか大丈夫な気がしてきた！そのときのことはそのとき考えるよ」
アルバスは笑みを溢してAの髪を撫でた。
ア「うん、大丈夫。どこにいても心は繋がってる」
「うん、ありがとう」
それにアルバスは最初からAを離す気なんてない。
ア「A好きだよ。本当にすごく」
「私もアルバスが好き」
このお揃いの気持ちを胸に進路へ向かって歩きだす。
ただ、必ず壁はあるもので＿＿＿＿＿＿＿＿＿。
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ななや(プロフ) - のあさん» コメントありがとうございます！スコーピウスすごく可愛くて私も好きです！これからもアルバスとスコーピウスらしさを大切に頑張っていきますね♪ (2023年5月5日 11時) (
レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - 主さんの小説大好きです！私はスコーピウスが推しなのですが、アルバス夢に出てくるスコーピウスもとっても可愛くて友達思いで最高です！応援してます(^^) (2023年5月5日 2時) (レス) @page50 id: 2df4511353 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - 譜面さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しい限りです⸜ ෆ ⸝ (2023年2月23日 10時) (レス) @page6 id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
譜面 - 主さんの書くアルバス可愛すぎます。大好きです。 (2023年2月22日 23時) (レス) @page5 id: 7872d75835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななや | 作成日時：2023年2月19日 19時
