少女とポートマフィア2 ページ7
太宰side
___その少女は最初から異端だった。
自室に戻る道中、太宰は考える。
私が少女を見たのは芥川と少女が遭遇する少し前の時だった。
こんな所に10歳前後の少女が彷徨いているだけでも怪しいものだったが、
芥川君との会話を聞いて益々怪しさを感じた。
妙に冷静で、妙に馴れている。
貧民街で育ったとしても、瞬時に状況を把握し、
判断を下す事があの歳の少女に出来るものなのか。
力を過信してると云ったが.....違う。
本当に、芥川君を倒せる自信と根拠があったのだろう。
状況から考えるに、異能力か...?
私の情報が無いなら私にも使おうとした筈。
扱えていないものを咄嗟に芥川君に...?
実際少女に接してみると、疑問は確信に変わった。
少女だったと云う事にも驚いたが、
何よりその冷静さ、判断力、そしえ推理力に驚いた。
何を云っても表情一つ動かさず、
かつ自身の身の丈を弁えて判断する。
_____これは、面白くなりそうだ。
自然と、口角が上がっていくのを感じた。
__________________
数話分が一気に消えた...
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作者名:al作者 | 作成日時:2018年12月15日 15時