少女と狗1 ページ3
Aside
___ここは、どこだ。
見渡す限り、私の知らない景色が広がる。
私の経験上、どんな強者であっても、
情報不足であれば蟻にも負ける。
......私の師がそうだった。
おっと、今は兎に角、情報を集めなくては。
ここはゴミ箱とは違って
ゴミには囲まれていない...
何より、私は短い人生のほとんどを
ゴミ箱の中で逃げ回って来た。
それなのに見覚えのある場所や物が
一つも見当たらない。
...つまり、ゴミ箱ではない、別の場所であること。
今理解出来ることはその程度だ。
しかし、そうなると何故?
ゴミ箱から這い上がる事はほぼ不可能。
加えて、私は這い上がれるような状況でもなかった筈だ。
___『【異能力】鏡呪』___
.....やはり、あのときの声が何か関係しているのか..?
『一度、散策してみるか』
小一時間といったところだろうか。
私は路地を走り回った。
散策して判ったことは、
...ここもゴミ箱と似たり寄ったりな場所だという事。
違いと云えば、ゴミ山がない事と人が少ない事くらいだろうか。
ちなみに、声についても調べてみたり、
再び声に出してみたりしたが、
これと云って変わった事もなく、結局謎のままだった。
ひとまずは、ゴミ箱と同じように
生きていけば問題はないだろう。
そう結論付けた時だった。
「小僧、此処で何をしている」
背後から、男の、しかしまだどこか幼さを含んだ声が響いた。
...これは不味い。
気配を声がするまで一切感じなかった
ゴミ箱で育った者は、必然的に気配には敏感になる。
その一人が、私が気付かなかったのだ。
こいつは____
「応えぬならば、僕から殺すまで」
_____強者だ。
_________________
やつがれ君の口調難しい...
誤字や誤りがあったら教えてください!
また、作者はコミック派で、
アニメは三期から見る予定でして、
異能力の発動時の風とか周りの文字、
その他アニメのみの演出は
曖昧な知識しか持ち合わせていないので
あまり入れない予定です。
アニメ派の方はおや?と思うかもしれませんが
ご了承下さい。
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作者名:al作者 | 作成日時:2018年12月15日 15時