検索窓
今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:19,196 hit

プロローグ ページ1

___どんな場所にも光と影は存在する。


そして、光が強ければ強い程に、
影は濃く、深く、底の無い闇へと変わる。









ここはきらびやかな建物が連なる大都市。


されど奥に入れば、
そこは街灯も日光すら当たらない程、

闇に呑まれたゴミ山が広がっていた。



所謂、貧民街。通称は【ゴミ箱】。


ここは、地上の人間が捨てたゴミで形成されている。

それは、残飯や服、機械から






_________人間まで。



Aは、ゴミ箱に捨てられた人間の一つだった。


捨てられたことを彼女は
嘆くわけでも、憤るわけでもなく、
ただ冷静に受け止めていた。


齢10歳の少女にして、彼女は世の闇を
知りすぎていた。



彼女含むここの人間は
地上から捨てられるゴミを頼りに生きていた。


___そのため、争いも多かった









「待てやごらあ!!!!!!!」


「この糞餓鬼ッ!!!!!」



...ここでは奪い合いが日常、弱肉強食が法律。

奪われた方が悪いのに、なんて
考えながら走っていた。


常日頃から逃げ回っているとはいえ、
大の男複数人に連日追い掛けられるのは
体力的にキツい。

このままだと流石に捕まる...

それでは_



(__強くないと、幸せにはなれないのさ)



私は、幸せになれない。






行き止まりに差し掛かる。


後ろからは男が迫ってくる。


このままでは...!



『異能力【鏡呪】』



_____え?私今何て




確かに、私の声がした。


その正体を確かめようとしたが...
出来なかった。




何故なら。




目の前に広がる光景から、

ゴミ山が消えていたのだから。





『......ここは...』




見覚えのない場所。



....だが、ゴミ箱と近しい臭いがした。

設定→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
61人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:al作者 | 作成日時:2018年12月15日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。