【HQ】マドンナに狂愛されてる件【稲荷崎】

4話目 ページ6

【主人公 side】
　

クラスの子たちが、私と ゆら のことを見て心配してくれた。

ど嬉しいんですけど。

でも、私には気掛かりなことがあったもんで、思い切って聞いてみた。

　
　
「あの……私のこと、おそが……怖くないの？」

「え！？何で！？」

「怖くあらへんよ！なぁ？」

「おん、何でそう思ったん？」

　
　
あれー……？私の気のせいだった？？自意識過剰 乙じゃん？？？

　
　
「その、皆と普通におしゃべりすることないし」

「暁さん、休み時間気持ちよさそうに寝とるし、話しかけるの悪いなぁって思ってん
(暁さんのファンやから、話しかけるの緊張してん)」

「寝てない時でも、皆から話しかけてもらうことは あんましないし」

「授業のこととか、普通に話しとーへんかった？
(気さくなイケメンと話すの勇気いるやん)」

「前髪であんまし見えんとは思うけど、私 顔キツいし、おそがい(怖い)かなって」

「そんなことあらへんよ！
(イケメンな暁さんの空気がしゅんとしとる！)」

「せや、そんなん言うヤツがおったら俺らがどついたるで
(ギャップ萌えっちゅーやつちゃうん！？)」

　
　
話を聞いとった他のクラスの皆も、口々に大丈夫って言ってくれた。

皆、優しすぎん？ど嬉しくて涙出そうですけど？？

私は2年になって、このクラスの皆に出会えて本当に恵まれとる。

ちゃんとお礼言わないとな。

　
　
「なんか、自意識過剰でごめんな」

「全っ然ええよ！」

「せや、気にせんとき」

「私、すごいクラスに恵まれとるって思った、ど嬉しい、ありがとう」

「「「「「んぐふっっっっっ」」」」」←

　
　
……お礼を言っただけなのに、皆ガタガタ崩れ落ちたんだけど、何で？

　
　
(((((あっかん、暁さんの周りお花が飛んどる、尊ぃぃいいい！！！)))))←

「あ、でも ゆら は悪い子じゃないから心配しないで」

「え、ほんま？」

「うん」

「……暁さんが、そう言うなら ええけど」

「何かあったら絶対言ってや！」

「うん、ありがとう」

　
　

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