【歌い手】俺たち、君の運命の相手です。【浦島坂田船】

#主人公のあたし ページ7

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あたしは、ごく普通の女子大生。


容姿中身共にごく普通。

そんな普通なあたしの物語です。





今日もモテてるなぁ


と横目で流すのは、うちの大学の王子様的存在の浦田わたる先輩。
一つ上。

確かにかっこいいし、声も素敵

でも、そんなに依存したがるほどではない…はず


そんな先輩とバチっと目があった

彼はニコッと笑って返すけど、あたしはスルー


ああいう人と関わると、ロクでもないことが起こるのがお決まりだから。






あ、今日はいるんだなぁ


紫色のパーカーを着こなす、左目にホクロがある彼は、月島雅也。

全部同じ講義を受けてはいるけど、たまにしか見ないあたしの中ではレアキャラ。

会うとたまに話をする程度だけれど


彼もまた、こちらに気づく


あたしへと笑顔で手を振るから、あたしも笑顔で手を振り返す






お腹すいたな、今日はあの子のコンビニ行こう。

あの子とは

高校の時に可愛がっていた後輩、坂田優のことである。


とても人懐っこい子で、例えると犬のよう

無邪気な笑顔でこちらへ駆け寄ってくる、あの頃が懐かしい。

彼ともまた、遊べたらいいなぁ






今日はバイトのシフトが入ってる日。

バイト先へと足を動かすと、彼がいる


少し訛りの入る、優しい年下の船本聖羅くん。


優しい声色で、最近入ったばかりのあたしのサポートをしてくれる

帰りにはよく公園で無駄話する仲。





そんな彼らの表面的な部分しか見てなかったあたしの、

内面的な部分を知ることになるのが、この物語です。






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