【歌.い.手】男装歌い手はじめました【そらる】 (ページ41)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:399,158 hit

#41 優の優しさページ41

.

「…あ、でも、学校に用事があったのは本当だよ」

軽く、思い出したかのように言う優

『いやいやいや先に言ってよ！』

勢いよく立ち上がって優の手を引くと、いいの、と再び座らされる

「そろそろうらさんも来るから、待ってよ」

なんて言ってほのぼのとする

この子のこの幼さとというか…可愛さはどこから来るのだろうか…

『…で、用ってなんなの？』

急ぎでは無いようだし、そこまで重要では無いのかなと思って、聞いてみる

対する優は、んーーと考える素振りを見せたあと、まぁいいか、と勝手に納得している

「愛生に呼ばれたんだ」

『うわぁかなり重要』

ここら一帯を牛耳っている愛生家族。

その1人娘でたいそう可愛がられて育ってきた愛生は、自分の思い通りにいかないとすぐ壊そうとするモンスター。

そのモンスターに用があったのに、さっき思いっきり泣かしてたよね…

まぁ原因はあたしにあるんだけど。

『大丈夫なの？』

「だいじょばないなぁ」

俺の首飛ぶかも知んないなぁ、と苦笑の優

そんな中でも、そんな状況でも、愛生を庇うことなくあたしを助けてくれた

この優の優しさはどこから来るのだろう

『…ありがとう』

「ん？ええんやって」

ここまで心を広く持てる優は、今までどんな生活を送ってきたのだろうか

すると、ドアの奥から声がした

「___あれ？坂田は？」

「この中じゃない？」

「Aちゃんに手出してたら僕怒りますからね？」

なにやら物騒な声も聞こえたが、大丈夫、手出しされてないから。

…と思っていたら

『…ん』

「少し静かにしとって」

ベットの中に連れ込まれました

優の腕の中で、ただ黙ってることしかできない

ガラ、とドアが開くと

「「「…うぉい坂田！！」」」

3人の怒鳴り声が聞こえました。

.

「いいじゃん！みんなAの事独り占めしたんやし！！

俺もしたいわぁ！！！」

「充分してただろ！ヒーローみたいに助けやがって！」

「ぁぁぁぁ僕のAちゃんがぁぁぁぁ！！！」

「やられてない？大丈夫？」

優は怒られ、あたしは身の安全を確かめられてます。
頭にたんこぶを作った優は正座させられて

渉がまるで継母のように角を生やして怒ってます

まふはなんか病みそうで

そらるは安定の言葉のセクハラ(未遂)

「それいうたらうらさんも昨日A襲ってたやん！」

「あれは不可抗力だ！」

.
うわぁぁすみません41話です！！
訂正しました！