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#46 格闘してる ページ47

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「…ひ、光くん…?
ど、どうしたの急に…」


いきなり殺気立ったと思ったら、金髪は再びツカツカと足を動かした。

愛生へ向けて


「どうしたもなにもないよ

…そんで、答え、出た?」

「なっ、なにが…?」


ヒッ、と愛生が短く悲鳴をあげたと思ったら


光、と呼ばれる金髪は愛生を壁まで責め行き、いわゆる壁ドンをしてる


愛生にとってはいいものなのだろうが、なぜ悲鳴をあげたのか。


あのクソ鈍い愛生は、金髪の殺気に今頃気付いたらしい


「…はぁ、頭も弱いんかこいつ」


呆れたような溜息をつき、今度は愛生の胸ぐらを掴む


「あんなぁ、ここで一番偉いんはお前やないの。

俺。全権力は俺にあるん。

今までどんな教育されてきたんかなぁ〜」


言葉自体はとてもゆるい


しかし、一言一言に重りを乗せたその言葉は

ナイフにすらなり得る


そのナイフは、愛生の身体をグサグサと刺していく。


その光景に、ただ立ち尽くすあたしたち


…いったい、何をしにきたんだろう




「ひっ、ひぃ…ッ、グズッ、うぇぇ…」


嗚咽を漏らしながら泣き噦る愛生は

ヘロヘロと腰を下ろしていき、ついにその場に座り込んだ


「…チッ、なんで泣くん、うざいなぁ」


トドメ、とでもいうような金髪の追い討ち


その言葉を聞いた途端、愛生の中で何かがプツンと切れたように


頭からつられているような胴体はパタリと倒れた



『…え、ちょ、』


いくら憎んではいても、目の前で死なれるのだけは困る。

そう思い、慌てて駆け寄り胸に手を当てると小さく呼吸をしていた


…生きてる



死ねばいいのに、と嘲笑う黒い自分と

死んじゃいそう、と心配する白い自分が格闘している


『…ぁ、あっ、あ…』


愛生の胸に手を当てたまま、某アニメ映画の黒い化け物のような、途切れ途切れになり言葉が出なくなった


この場の空気の狂気さ、起きた出来事の信じられなさ、恐怖がおり混ざり


『う、ぁぁぁ…』



頬を伝う涙を止めることすらできなかった



「…え、なんでこの子が泣くん?」


不思議そうに、いや、面倒臭そうな顔をした金髪は、まふに声をかけた


「…色々あったんですよ、luzくん」


「あちゃ、バレたか」



金髪の男が誰なのか、いったい何のためにここにきているのか


自分の泣き声で全く聞こえない中、視界が黒くなった



.

金髪美青年はluzくんですね。
luzくんはモデルいけるんじゃないでしょうか(

#47→←泣きますよ??



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一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 栗山さん» すみません。自分勝手で… (2018年3月30日 23時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
栗山(プロフ) - 一応歌い手の、みにまーむさん» 大丈夫です!また通知いただければ飛んでいきます! (2018年3月30日 23時) (レス) id: 0cac728535 (このIDを非表示/違反報告)
一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 栗山さん» 時間がある時でもいいですか? (2018年3月30日 22時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
栗山(プロフ) - 一応歌い手の、みにまーむさん» コメントありがとうございます。もしよければ詳しいお話聞かせていただけないでしょうか…?掲示板を作っていただけると幸いです!Twitterでも可能です! (2018年3月30日 22時) (レス) id: 0cac728535 (このIDを非表示/違反報告)
一応歌い手の、みにまーむ(プロフ) - 歌い手さんを使わずに、同じような設定で作品を書いてもいいですか? (2018年3月30日 10時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:栗山 | 作成日時:2017年9月2日 13時

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