【覆面系ノイズ】放課後、旋律がきこえる【杠花奏】 (ページ10)

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# 10 ページ10

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モモside

Aが歌い出したのは、俺が作った曲だった。

“あの日”に作ったあの曲。

…もう歌わないと思ってたんだがな。

久しぶりに聴く、Aの声

彼女も発散できているのか、清々しい笑みを浮かべながら歌っている。

やっぱり、この声は、こいつは…

譲れない

すると、微かに階段の方から声が聞こえ始めた。

『ーー深桜！』

この声は

杠。

静かに俺は既に録音していたこの曲を入れたプレイヤーを流し始め、地面に置く。

そしてAの口を押さえる。

一か八かだが…なんとか途切れたようにはならなかった。

頭の上に？をたくさん作るAの手を引き、急いで教室を出る。

声はまだ階段の方から聞こえる。まだバッタリ出会うことはないだろう。

『…ね、モモ、また歌っていい？』

苦笑いを浮かべながら、Aがそういう

『…あぁ、明日。またこの時間にな』

…あいつらに知られない程度に。

あえて誰も通らない道を通り、今は誰も使わない空き教室にAを入れる。

『ここで待ってろ、すぐ帰ってくる』

俺は置いてきたプレイヤーを取りに、音楽室へと足を向けた。

…気づくなよ、杠

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なんか細工しかけたかったんですが表現がごっちゃになってます…だいぶ汲んでくださればご理解できるかと思います；
すみません…！