【宮】セーブデータが破損しています (ページ16)

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放課後。
私が帰り支度を始めているとあやかちゃんが私の方にくる。

「飛鳥ー、部活、来うへん？」

登校二日目。私は何日も学校を休んでいたと共に部活も休んでいたらしい。
私は何部だったんだろう。

「私って、何部やったん？」

聞くとあやかちゃんは驚いたようにしらんの？と声を上げる。
あやかちゃんと同じ部活、としか知らなかったためだ。

「それはな」

あやかちゃんはにんまりと笑って私の腕を引いて教室を出た。
ついたのは体育館だった。

「あれ、飛鳥やん久しぶりやんなー」

えんじ色のジャージの前を閉めながら男子更衣室から出てきた色黒の人。
あやかちゃんはぶんぶんと手を振る。

「誰？」

「あ、知らんのか、尾白アラン先輩やで」

私は小さく頭を下げた。
その人もにこりと笑って頭を下げる。

「今日からまた部活出るん？」

「はい、そのつもり、です」

「ほなうちら着替えてくるんでまた後で」

段々消えていく声からあやかちゃんは私が緊張していることを悟ってくれたらしい。
私の腕に腕を絡ませて私を引っ張っていった。

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