32話 ページ32
京「自分が何を期待されているのかわからなくて。」
「期待？」
京「うん。、ジャニーズの先輩たちはさ、カッコいい役多いでしょ？キラキラしてるような花形みたいな。、この役もそういう解釈できると思うんだよね。」
確かに？
京「でも。古川先生って優しく見守るキラキラ系の先生じゃなくて、自分自身も。もがき苦しんでる普通の医者だと思って解釈してて。、だからこそ、恋愛系のシーンはどうしようって迷っちゃって。」
「京本さんの中でちゃんと古川先生は生きてる。キャラ違いなことさせたら可哀想だよ。今のままで。京本さんの直感を信じていいんじゃない？」
京「でも。そんな演技期待されてないとしたら。」
そんなこと。
「私さ、ニノさんの演技初めに見た時びっくりしたんだよね。アイドルって夢を見させる職業なのにこんなに憎たらしい役やるんだって。期待されてることを100%以上でかえすのがプロだと思う。、だからこそ、自信持ってよ。、変な固定観念に縛られちゃだめ。、、京本さんの演技、私は好きだよ。」
京「ありがとう。なんか、色々吹っ切れた。」
よかった。いい顔してる。
「うん。」
京「よし。ご飯食べ行こ。そろそろ時間だし。」
ー京本sideー
京母「あら。早かったわね。ちょっと待ってね。」
「あ、手伝います。」
母親とAちゃんが一緒に台所に立ってる。うん。悪くない。
むしろ、最高。
京母「ねえ、2人って付き合ってるの？」
え？
「いえ。まさか。ただのマネージャーですよ。あ、すみません。ただのマネージャーなのに図々しいですよね。お夕飯ご一緒するなんて。」
京母「あら、そうなの？なんかいい感じの雰囲気だったから、つい。ごめんなさいね。変なこと言って。」
京「変なことじゃないよ。俺、Aちゃんにこの間告白したし。」
京母「じゃあ、大我の片想いね。、ふふ。Aちゃんなら、大歓迎。こんないい子他にいないもの。」
だよねだよね。
「そ、そんな。私なんて。、」
京「俺の好きな子のこと、悪く言わないで。」
「え？」
京「私なんてって言われたら、俺が悲しい。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かなこ | 作成日時：2022年11月28日 16時
