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4: first day of practice ページ5

「なんの用や」

放課後、体育館。
目の前に立ちはだかるのは天敵のミヤアツム。


「マネージャーしないかって誘われたので」

「どうせ治目当てやろ。
あいつも彼女募集しとらんからな」

「はあ?アンタと違っていいやつだけど、治と付き合ったりなんかしたらもれなくアンタもついてくるから願い下げだわ」

「バレーの邪魔やから帰れや」

「そうですか、じゃあ今すぐ帰ります!」



本気で帰ろうとすると治に止められる。
「マネージャーなる言うたやん」

「いや、言ってないけど…」


「あ、もう主将の北さんにAのこと話してきたよ。今日から正式にマネージャーだって」

「角名…!騙したな」



『北さん』に話して誤解を解いてからマネージャーなんてやめよう!って思ってたのに、圧が強すぎて流石に私もそんなこと言い出せなかった。



今日は自己紹介と部の説明だけらしいからとりあえず残る。

顧問の先生と主将の北さんが自己紹介を終えた後、さっそくマネージャーの私のターンになった。


「初めまして、二年の東Aです。
基本のルールは一応知ってます。
ミヤアツム以外の人、よろしくお願いします!」


他の二年生が爆笑した。
別にウケ狙いじゃなかったんだけど。


「おまっ…」侑が立ち上がるけど、北さんに視線を向けられると静かに座った。

北さん最強説。



まだ本格的な練習はないみたいで、北さんから軽くマネージャー業の説明を受けたら今日はもう帰っていいと言われた。


「おまえがマネージャーなんて絶対に認めんからな」

体育館を出ようとするとまたミヤアツムが突っかかってきた。こいつ、面倒臭いタイプだ…


「ふーん。明日も来るから」


こうなったら認めざるを得ない最高のマネージャーになってやる…!

5: an unexpected smile→←3: an unwanted invitation



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作者名:ありさ | 作成日時:2020年6月16日 17時

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