3: an unwanted invitation ページ4
連れてこられたのは１組の教室。
「治、面白いやつ連れてきたよ」
その『治』という男の子は、今朝の『侑』と同じ顔をしていた。
「げっ、銀髪バージョンもいるの？！」
「オッホ、銀髪バージョンって…！」角名が吹き出すまで、自分の発言に気づかなかった。
思ったことがすぐに口に出ちゃうのはアメリカ帰りのせいということで。
「うわっごめんなさい、今朝同じ顔の人に喧嘩売られたので拒絶反応が…」
「あいつ、ほんま人格ポンコツ野郎やろ。
名前、なんて言うん？」
この人、いい人じゃん…！
軽く自己紹介をすると、何個か『侑』の人でなしエピソードを聞かせてもらった。
「治は日々苦労してるんだね…」
やっぱりあいつは好きになれない。
治、あんなやつと双子なんてかわいそう…！
「私と対侑同盟を組もう」
「ええな…！」
治はやっぱりいいやつで、すぐに意気投合した。
「感動の場面を邪魔して悪いんだけどさ、Aはバレー部のマネージャーに興味ない？」
「え、なんで…」
「ほとんどの女子って侑か治目当てでマネージャーやりたがるから、Aならそういう心配もないかなって」
「あいつと同じ部活とか絶対嫌だけど」
「どうせまだ友達いないんでしょ。
部活入ったら学校にも馴染めると思うよ」
「うっ…」痛いところを突かれて若干精神的ダメージを受ける。
「Aがマネやったら楽しくなりそうやな」
「うーん、じゃあまずは見学から…」
「「よっしゃ…！」」
ということでバレー部の
嫌な予感しかしない。
4: first day of practice→←2: japanese lunch time rush
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ありさ | 作成日時：2020年6月16日 17時
