七鬼忍の婚約者4【探偵チームKZ事件ノート】

洋館 ページ4

若武の家は、丘の上だ。


洋館で、玄関の脇にはオリーブの木が植えられてる。


玄関には、インターフォンが無くて、代わりにドアノッカーが付いている。


七「このノッカー、カッコいいな。」


忍がそれを手に取る。


七「俺んち、いろんな骨董品があるけど、こういうのはまだない。」


なかなかドアを叩かないから、翼がそれを取り上げてノックした。


翼がノッカーを戻すと、忍はまたノッカーを手に取る。


七「これ、ほしい。」


どんだけ欲しいのさ。


「皆さん、いらっしゃい。」


島崎さんが、ドアを開けてくれると、忍が真面目な顔で言った。


七「これ、どこに売ってるんですか？」


島崎さんは首を傾げる。


「さぁ、どこでしょう。聞いておきますね。」


道路の方で自転車のブレーキ音がいくつも響いたから、振り向いてみると、小塚と上杉と黒木が到着したとこだった。


三人は、開生中学に通ってるらしい。


中高一貫校なんだって。


彩から聞いたけど、制服は詰襟のやつらしい。


学ランってやつね。


ちなみに、俺が前いた中学はセーラー服だったんだよ。


ここの中学に来る前、俺らは高宮さんの家の近くにいたんだ。


でも、パパの仕事で引っ越してきたんだ。


中学に入学してから2か月で引っ越してきたんだよ。


あんまりセーラー服着ないで終わったな。


今もあるよ。


セーラー服コスプレにはいいかもね！←


リボンの色は変えるよ。


俺がいた中学はリボンが黒だったから。


ちなみ春と冬用は濃紺のセーラー服ね。


夏と秋は白地に濃紺の襟と袖口だよ。


あー、そういえば咲夜が忍に送った写真に、セーラー服のやつあるかな。


あいつ、セーラー服のやつ、めっちゃ撮ってたからな。


美「黒木、耳に何入れてんの。」


翼の声で目を向けると、黒木の片耳には、白いスピーカーみたいな小さい物が入っていた。


『あ、それってさ、よくあるスマホの操作ができるスピーカー的なやつ？』



七「そう、これはスマホを操作する端末。」


黒木の同意を得て、忍が指を伸ばしてそれを取る。


そしてそれを掌に乗せる。


七「無線でポケットに入れたスマホとつながってる。これを耳に入れとけば、命令するだけで電話をかけたり会話したり音楽を聞いたりできるんだ。」


いいなー

諸君って→←午前授業とか

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す