鏡の国のアリス 1 ページ3
ざわざわ__
ここは、誠凛高等学校。
桜が舞い散る季節。
今、この学校の生徒は新入生を部活に勧誘しようとせわしなく動き回っていた。
その為__
「進め〜ん!!
ラッセル車持ってこい!」
「さっきから10分で 5mも動けね〜」
そう、新入生に入って貰おうと必死になり過ぎて正門を入ると容赦なく、部活のパンフレットを渡そうと迫ってくる。
しかし、その間をずんずん進んでいく者がいた。
「あ、貴方!軽音部入らない?」
「…すみません!
俺、入りたい部活があって!!
他を当たってくれませんか?」
「そうなの?ごめんなさいね」
「いえ〜^^」
晴れやかな笑みを浮かべると、少女は去っていった。
彼女は、真白鈴。新入生である。
特徴的な真っ白な髪をポニーテールで結わえ、大きな瞳を煌めかせある場所へ向かっていた。
「すみません!あの…!」
「あら?男子バスケ部に用事…って
もしかして!」
鈴が向かったのは男子バスケ部のブース。そして、
「マネージャーも勧誘
やってますか?」
目の前にいた女子生徒に聞いた。
「やっぱり!良かった!!
マネージャーはいた方がいいかな〜
と思ってたのよ♪」
「そうなんですか?」
「ええ^^ じゃあ、入部届けに名前
と学籍番号と出身中学…」
「はい」
鈴はさらさらと紙に名前と番号を書いていく。一瞬、出身中学の枠で手を止めたが、諦めたように中学校名を書いた。
「ふんふん…真白鈴ちゃん…と
出身中学は…帝光中学校!?」
「えぇ!?2人目ぇ!?」
女子生徒とその隣にいた男子生徒が絶叫した。
「あ、ははは…(驚かれるよねー)」
鈴からは乾いた笑いしか出ない。
…って2人目__?
ふと、浮かんだ疑問を頭を抱えている先輩達に問いかける。
「2人目って、俺以外にも
帝光中学校出身がいるんですか?」
「そうよ。黒子テツヤ君。
私、ずっと机番してたのに
顔忘れちゃったのよ〜」
黒子…テツヤ。
鈴の呟きは、かき消された。
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
裕利 - 見たよ!凄く面白い! (2014年10月9日 21時) (レス) id: 679b7f06a5 (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - アリア°さん» 初コメありがとうございます! 亀更新になりそうですが、暖かい目でよろしくお願いします!! (2014年6月18日 20時) (レス) id: 89ceca5609 (このIDを非表示/違反報告)
アリア°(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2014年6月18日 17時) (レス) id: a9e502fefd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スズカ | 作成日時:2014年6月11日 0時