白雪姫 2 ページ14
二人が声をした方へ振り向くと、意味ありげに口元を緩める咲がいた。
その隣では、不機嫌そうに緑間が口を歪めている。
「またすぐ二人の世界に入らない〜」
「ち、ちょっと咲ちゃん?!」
「全く、胸焼けがするのだよ」
「え、真ちゃん?」
様子を見ればすぐに分かるが高尾と杏は付き合っていた。
告白は高尾から。
今ではクラスを代表するカップルとなっている。
しかし、高尾の容姿、性格…どれをとっても杏と合わないと勝手に決めつけている女子もいる。
杏はほんの少しそれを不安に感じながら、高尾には言わず過ごしていた。
「そ、そんなことより仕上げないと!
もう少しで完成するからね^^」
「むぅ…分かった。楽しみ〜」
話をはぐらかされた咲はむくれながら
杏の筆を見守った。
授業は前回から人物画を描くことになっていた。二人一組となり、誰でも良いのでその人の特徴が分かる絵を描くのだ。
杏の絵は凄い。
繊細かつ個性的で時に大胆。
道端に咲いている名もない花でさえ
彼女にかかれば、額縁をはめて飾れる絵となる。
そう、咲を含めた親友たちは評価していた。
本人は無自覚だが……。
「で、出来たぁ!!」
喜びの声を上げて、杏は立ち上がった。
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裕利 - 見たよ!凄く面白い! (2014年10月9日 21時) (レス) id: 679b7f06a5 (このIDを非表示/違反報告)
スズカ(プロフ) - アリア°さん» 初コメありがとうございます! 亀更新になりそうですが、暖かい目でよろしくお願いします!! (2014年6月18日 20時) (レス) id: 89ceca5609 (このIDを非表示/違反報告)
アリア°(プロフ) - 面白いです!更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2014年6月18日 17時) (レス) id: a9e502fefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スズカ | 作成日時:2014年6月11日 0時