いつか ページ41
いつだったか忘れたんだが、俺の性格とかを変えた奴がいたな。
そいつには感謝してもしきれない。
遡ってみると、ある女の顔が頭に浮かんだ。
最近、記憶力が低下してきている。
俺は中学3年の時、長くて20歳までしか生きられないと医者に言われた。
何でこうなったんだろう。
あと1ヵ月もしないうちに20歳になる。
今から結構重症だから、持つか分からない。
ガラガラ
病室の扉が開く。
佐「A、見舞いに来た。」
佐田が扉を半分開けて言う。
『そうか。』
素っ気なく答える。
佐「酷えな、A。元カノだぜ?」
俺と佐田は中2になる前に別れた。
佐田がフッたんだ。
たしか、「Aは本当は私のことじゃなくて、立花が好きなんだろ?だから、別れよう。そろそろ私も現実を受け止めてないと。それに、最近七鬼のことも気になってきたんだ。彼女いるけど。ってことでじゃあな!」って言われたんだ。
自分で言うのもあれなんだが、本当は別れたくなかったんじゃないかと思う。
その日の放課後、佐田は1人で盗撮した俺の写真を見て泣いてたから。
でも、俺は立花に想いを伝えないでいた。
佐「そうだ、今日は立花連れてきたんだ。」
そう言って立花の手を引っ張って病室に入ってきた。
立「せ、瀬戸くん、久しぶり!」
立花は佐田と一緒にベッドの横に来た。
『ああ、久しぶりだな。』
俺も挨拶を返す。
佐「じゃあ、私は帰るよ。」
『早すぎないか?』
佐田は少し笑い、俺に耳打ちする。
佐「久しぶりなんだし、2人で喋っておけよ。」
『ありがとな。』
そして佐田は病室を出ていった。
『本当に久しぶりだな、立花。』
いつか俺を変えたのは、こいつだったな。
立「ん、久しぶり。」
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K - 草生えるさん» 更新したんですね!面白かったです! (2019年9月24日 20時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
草生える - Kさん» どうもありがとうございます!本当に感謝です! (2019年9月24日 1時) (レス) id: 133f02566f (このIDを非表示/違反報告)
K - 草生えるさん» めっちゃ小説面白いので文才ないなんて有り得ません! (2019年9月23日 20時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
草生える - 文才なんてものないですよ。 (2019年9月23日 12時) (レス) id: 133f02566f (このIDを非表示/違反報告)
K - 草生えるさん» やっぱりめっちゃ面白いです!文才分けてください.......(´;ω;`) (2019年9月23日 10時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:草生える x他2人 | 作成日時:2019年8月24日 22時