俺はあんたに恋した哀れな人間【探偵チームKZ事件ノート】

ただの痣 ページ39

佐「イテッ…」


『大丈夫か？』


俺は今、やらかしてしまった。


ああ、いわゆるキスマークってのを付けたんだ。


前に佐田のノートを授業中にこっそり見たら、理想の彼氏ってのが書いてあったんだ。


〜 理想の彼氏〜


1.優しい


2.顔がいい


3.スポーツできる


4.独占欲が強い


5.私より身長が高い


この全部に当てはまるようにしたいんだが、2と3がどうもなぁ。←(本当はイケメンでスポーツもできますよ。あ、私は草生えるです。)


だから今のところ2と3以外は達成できてるはずだ。


ここまで手順通りにできた。


それより、前から思ってたんだけど、キスマークってただの痣みたいなもんだろ。


痛くないのか？


あと、あれって嬉しいもんなのか？


俺は知らない。


無関係だから。


そういうの、興味ないってことだ。


佐「ん、」


は？


『ど、どうしたんだ？』


佐「もっと…もっとしてってこと。」


よくそんなこと言えるな、おい。


次は視線を佐田の太ももの辺りに流す。


太ももに付ける奴なんかあんまりいないから独占欲が強いって思われるよな…多分。


俺は佐田の太ももに顔を近づける。


佐田はショートパンツにニーハイソックス？だから太ももが空いてるんだ。


そしてまたさっきと同じように付ける。


佐「イッテェ…」


おまえが付けろって言ったんだろ…


『これでいいか？さすがに照れる。』


そう言っているにも関わらず全く照れてない。


佐「私も。」


そう聞こえた瞬間、この体制が嫌になって速攻で座り直した。

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