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見たこと ページ38

ピーンポーン


ちょうどもふのゲージを掃除し終わった頃だ。


ガチャ


『ああ、マリンか。入れよ。』


そう言って背を向ける。


佐「あ!Aの髪型が!!」


『さっき切ってみたんだ。』


振り返ると佐田が目を丸くしていた。


佐「髪の毛短いの見たことなかったから衝撃的だ。」


こういう時は、どう返すのが正解なのだろうか。


『だろ。似合ってるか?』


これでいいはずだ。


佐「ん、超似合ってる。」


あっそう。


あんま嬉しくないな。


『サンキューな。』


そして玄関で靴を脱いでリビングに行く。


佐「おじゃましまーす。」


『ああ。』


俺はソファーに座る。


この状況はどうするんだろうな。


『横、座れよ。』


人差し指で横を差す。


佐「分かった。」


佐田は赤くなってこっちに来る。


何だ、あの顔。


ギシッ


ソファーが軋む音がする。


隣に座った佐田の肩を自分の方に寄せる。


『なあ、寒くないか?』


佐田の服装は寒そうだ。


もう10月だというのに首元が開いている服を着ている。


佐「少し寒いな。」


そう言ったからソファーの肘掛けに置いてあるパーカーを取る。


『これ、着ろよ。』


ファスナーを開け佐田の肩にかける。


佐「ありがと。」





少しの間沈黙が続く。


ギュ


佐田が俺の腕を掴む。


佐「こっち向けよ。」


そしてその方向を向く。


目の前に佐田の顔があった。


『っ…』


キスされている。


5秒ほどその体制でいて、やがて顔が離れる。


佐「Aさぁ、本当に私のこと好きなの?」


佐田は悲しそうな顔になっていた。


『好きだよ。この世の誰よりも、大切な人だ。』


自然と言葉が出てくる。


佐「そうなのか?A、いつも私と喋ってる時、つまらなそうな顔してるじゃん。」


『本当に好きだ。』


言い終わると、佐田をソファーに押し倒す。


『だからこんなこともできるんだ。』


いわゆる床ドン。


佐田の頬に手を当ててまたキスをする。


今度はさっきより長く、深いのをする。


佐田の息が切れてきたところで唇を離す。


佐「ハァ、ハァ、いきなりなんて、ダメだろっ…」


『すまない。けど、こうでもしないと伝わらないからな。』


俺はよく大人っぽいと言われる。


身長だろうか。


それとも、雰囲気とか性格なのだろうか。


そう考えながら、今度は佐田の首に顔を埋める。


そして首筋を少し吸ってから噛む。

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K - 草生えるさん» 更新したんですね!面白かったです! (2019年9月24日 20時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
草生える - Kさん» どうもありがとうございます!本当に感謝です! (2019年9月24日 1時) (レス) id: 133f02566f (このIDを非表示/違反報告)
K - 草生えるさん» めっちゃ小説面白いので文才ないなんて有り得ません! (2019年9月23日 20時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
草生える - 文才なんてものないですよ。 (2019年9月23日 12時) (レス) id: 133f02566f (このIDを非表示/違反報告)
K - 草生えるさん» やっぱりめっちゃ面白いです!文才分けてください.......(´;ω;`) (2019年9月23日 10時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:草生える x他2人 | 作成日時:2019年8月24日 22時

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