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なあ ページ3

俺はあいつに聞いてみる。


『なあ、何で俺に構うんだよ。もう、これ以上近づくなよ。じゃないと、あんたまで…』


言おうと思ったんだ、「あんたまで巻き込まれる」って。


でも、言えないんだ。


俺の義父がヤバい奴だって感づかれたら、俺は見放される。


このままいい人ぶって本当のことを言うか、最低な奴のままいるか。


ただ、あいつを守る為には、誰かが犠牲にならないといけないんだよ。


なんだ、あいつも守られないとダメなんじゃん。


やっぱ臆病だな、俺は。


自分が犠牲になりたくないと、心の何処かで思っている。


すると、あいつが言った。


彩「だって瀬戸君ってそんな喋り方だけど、優しいじゃない。」


ああ、あいつを守るには俺が行動を起こさないとな。


これは、俺が決めたことだ。


どうなっても知らない。


『あんたさあ、俺がいい奴だと思うなら、こっち来いよ。』


何も知らないあいつが付いてくる。


_________________________________________________________________________________
『先生、ベッド借ります。』


保健室に来た。


「じゃあ、ここに名前と理由を書いてね。」


『はい。』


名前は俺の。


理由は頭が痛いから。


誰でも分かる嘘なのに、先生は単純だな。


「じゃあ、使用時間は1時間ね。」


そう言ってベッドに向かう。


ああ、やっちまった。


俺にしては随分時間がかかったな。


あいつが鈍感だからか。


立花彩ねぇ。


あいつ、ホントなんなんだよ。


〜10分前〜


彩「あの、瀬戸君?どこ行くの?」


非常階段な。


『ここだ。』


非常階段は寒い。


普段は誰も通らないし、音も響く。


誰かがいたらすぐにバレるだろう。


俺は階段に座る。


『あんたも座れよ。』


そしてあいつは俺の隣に座る。


『あんた、俺がいい奴だって言っただろ?本当にそうか?』


彩「うん。だって、瀬戸君はさ、口は悪いけど優しいし、誰よりも他人のことを考えてると思う。」


軽くディスられてるな。


『男ってのはなぁ、みんな悪りぃ奴なんだよ。』


そう言ってあいつを押し倒す。


そして馬乗りをする。


彩「や、やめてよ。何してるの!?」


『ああ?言っただろ、男はみんな悪い奴だって。分かったらさっさとどっか行きやがれ。』


そう言って解放する。


あいつは、変な奴だ。


まだ俺がいい奴だって思ってる。


彩「何処にも行かない!だってあなた、悲しそうな顔してるじゃない!」

そんなわけ→←あいつに



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K - 草生えるさん» 更新したんですね!面白かったです! (2019年9月24日 20時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
草生える - Kさん» どうもありがとうございます!本当に感謝です! (2019年9月24日 1時) (レス) id: 133f02566f (このIDを非表示/違反報告)
K - 草生えるさん» めっちゃ小説面白いので文才ないなんて有り得ません! (2019年9月23日 20時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
草生える - 文才なんてものないですよ。 (2019年9月23日 12時) (レス) id: 133f02566f (このIDを非表示/違反報告)
K - 草生えるさん» やっぱりめっちゃ面白いです!文才分けてください.......(´;ω;`) (2019年9月23日 10時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:草生える x他2人 | 作成日時:2019年8月24日 22時

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