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「A…?」



足を止めた私を見てリナリーは不思議そうに首を傾げる



『…来なかったらブッ飛ばすからね』


私はそれだけ言い残し、リナリーと共に次の扉へと足を進める



「…上等だ」




神田とノアの命を賭けた戦いが始まる




—-



「エクソシスト様!あそこに別の建物が!!」



チャオジーが新たな建物を見つけ今度はクロウリーが鍵穴に鍵を差し込む、扉は開錠し私たちを暗闇へ誘うかのように真っ暗な道が続いている




各々が暗闇の中に紛れて行く中、私は背後を振り返る
凄まじい殺気がぶつかり合っているのを肌で感じる



『…』



「A?」



アレンの声にハッとして前に向き直る



『行こう』



「……はい」



暗闇に足を踏み入れ、前へ進む
背後の扉はゆっくりと閉まっていく



—-



「長ェさこの廊下〜いつになったら次の扉があんだぁ?」



確かに…結構歩いているが次の扉が現れる様子はない



アレンが何かに反応し、後ろを振り返る
それに気がついたクロウリーが問いかける


「なんか今、後ろから何かが割れるような音がしたような…」



その瞬間、轟音と共に背後の足場が崩れていくのが見えた



『アレン!後ろ!!』


「え?、うわっ!?」


「床が崩れて来たぁあ!!?」


全力で崩れゆく廊下を走る
一方通行だから逃げ道一本しかないの地獄かよ



「女!私に捕まれ!」


『!?わ、わかった!』


「ぐぇっ!お前俺の襟掴むなっ死ぬ…っ!?」


イノセンスを発動したクロウリー(ラビ)に捕まり一気に廊下を駆け抜ける


「あっ、あそこ見て!廊下の終わりだ!!」


光を頼りに直進していく
クロウリーは中に入った瞬間、急ブレーキをかけ私たちを乱雑に床に落とす



顎に直撃したラビの背中を押し退け、周囲を見渡すと沢山の本が私たちを囲んでいた


『ここは、書庫?』


「ここもまだ、ダウンロードされてない方舟の空間なんですね」


何かを感じ取ったアレンは真ん中にある大きなオブジェに視線をやる


「よぉエクソシスト」




「デビットどぇっす」

「ジャスデロ、ふたり合わせてジャスデビだよ、ヒヒッ!」



双子の様なそいつらはお互いの拳銃を突き合わせている












2023年もご愛読いただきありがとうございました
皆様良いお年をお迎え下さい。

2023.12月31日

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作者名:こくう | 作成日時:2023年7月29日 1時

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