窪み 3 -kazu- ページ26
・
また静まり返ったこの部屋に、赤色が指す。
いつの間にか夕方で、窓の外はもう赤かった。
" 優美な姿からは、真白い白鳥の姿も見えるのに。
なぜ彼は黒を選んだんだろうか。 "
…鴉が一羽、地面を蹴って飛び立った。
その時周りにいた鳥たちが、逃げるように離れていく。
a「俺、知りたくないよ。」
相葉さんを見れば、右手に持ったカップを見つめていた。
それから息を吐いて、自虐的に笑う。
a「あんなに知りたいと思ってたのに。
…父ちゃんが何故死んだのかとか、リーダーの過去や、…翔ちゃんの過去…」
まるで俺の心をコピーした様なその言葉に、返す言葉はない。
a「なのに今更怖いんだ。
…二人を、失ってしまう気がする。」
目を伏せた相葉さんのまつ毛が影をつくり、俺はただそれを見つめる。
唇を噛み締めた潤くんは、涙をこらえているようにも見えた。
o「みんな。」
聞きたくて、聞きたくない声。
m「大野さん…」
ふにゃんと笑った彼は、俺たちの話を聞いていたんだろうか。
o「今日の晩御飯、何かなー、って」
"いつも"を装う大野さんは、何も変わらない。
態度を変えているのは俺たちだ。
だから俺たちも、慌てて笑顔を貼り付ける。
m「オムライス、だよ」
o「しょーくんの大好物だ。」
もう一度優しく笑った大野さんは、ソファに腰掛ける。
a「ねぇリーダー、翔ちゃんは？」
o「部屋で本読んでるよ」
a「体調は…最近いいの？」
遠慮がちに覗き込んだ相葉さんに、また知らない事実が見つかった。
o「最近はチカラをあまり使ってないからね。
前はかなり頻繁に使ってたから…」
n「…何に？」
o「ほら。みんなそれぞれ、過去と蹴りつけたでしょう？」
・
ゾクリとした。
そうか。そうゆうことか、
確かに、俺は母さんが死んだ事件の真相を知った。
潤くんと相葉さんは、親に会って話すことが出来た。
a「あれも…翔ちゃんのチカラだったの…？」
o「正確に言うと、そうゆう風におびき寄せただけ。背中を押しただけ。
だから二人が親に会えたのも、もちろん本人達の意思なわけで、操っていたわけではないよ。」
翔ちゃんの体調が悪い日のことを思い出して、あぁそうだと納得する。
でもなぜ、そこまで…？
o「…翔くんは、みんなの事を心から大切にしていたよ。
でもそれと同じくらい…罪を被ってた。」
・
真白い白鳥の本当の姿を知っている？
本当はね、
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ひまわり(プロフ) - ちー♪さん» ありがとうございます（＾Ｏ＾） 本当ですか？！それは本当に嬉しいです；＿； これからも頑張ります！！ (2015年1月3日 19時) (
レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
ちー♪(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後には思わず泣いてしまいました・・・これからも応援しています♪ (2015年1月2日 21時) (レス) id: 5698e14306 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ひまりさん» ありがとうございます、ダラダラと続いたお話を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます；＿； がんばります！！！ (2015年1月2日 20時) (レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - こんにちは。完結おめでとうございます。とても素敵なお話で、毎回更新楽しみにしてました。新作楽しみに待ってます。これからも応援してます( ´∀｀) (2015年1月2日 13時) (レス) id: 5be1096a86 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 碧李さん» 有難うございます！！！そう言っていただけると、頑張った甲斐があります^_^ 次も宜しくお願いします！本当にありがとうございました（＾Ｏ＾） (2015年1月1日 13時) (レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり
| 作成日時：2014年7月23日 22時
