tunnel is out of green 3 -masaki- ページ16
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「本当に、ごめんなさい…辛かったでしょう？
…雅紀にたくさん、迷惑かけて。
お母さんのこと、たくさん支えてくれたのにね… お母さんが、逃げちゃって…」
"本当に、ごめんなさい"
何度も発される謝罪の言葉なんて、もういいから。
涙なんて、流さなくていいから。
a「また会えて、よかった………」
本当に、本音だよ。
そりゃあ辛かった。
だって大事なものも全部捨てたんだから。
でも何より、母ちゃんがちゃんと生きてるってことが、本当に嬉しかったんだ。
「雅紀……、会いたかった……」
泣き崩れる母ちゃんに、俺はやっぱり微笑みかけることしかできない。
でもそれを素敵だと、彼らは言ってくれたから。
a「でもなんで今さら、ペンダントを…？」
ずっと抱えてた疑問をぶつけてみれば、母ちゃんがそっと手を出した。
その手にペンダントを渡すと、
「このペンダントね…」
母ちゃんの手によってパカッと開かれたそれ。
…え？
「…覚えてない？このペンダント、中に写真が貼れるようになってたの。
……この写真、見覚えない？」
俺に差し出されたそれを覗いた瞬間、血の気が一気に引いた気がした。
a「え…………？」
「やっぱり覚えてないのね？
近所の男の子たち。貴方達いつの間にか仲が良くなってて、貴方がここに写真を貼って、って。」
どくん、心臓がひとつ波打って。
「雅紀これ、小さい頃ずっと大事にしてたから…
お父さんの、形見でもあるしね…」
だから渡しといておきたかったの。
優しく笑った母ちゃんの笑顔は、あの頃のまんまで。
良かった。
俺の大好きな笑顔だ。
…でも、
a「ねぇ……俺、全然覚えてないんだ…
みんなと…この子達と、どうゆう関係だったの？」
なぜ記憶がないんだ？
なんて事、答えは多分分かってしまった。
いつかのニノの言葉を思い出して、確信する。
「何の関係って……
お父さん達の仕事が終わるまで家に入れないから、みんなで公園でいつも遊んでたじゃない、」
不思議そうに首を傾げる母ちゃん。
…そうだよね、母ちゃんは、この場にいなかったもんね。
だから気付かないわけだ。
一番左の子だよ、ペンダント受け取ったの。
a「…変わってないな」
「え？」
a「…なんにもない！」
パズルのピースを、全てぶちまけてやろうかと思った。
だって、
写真の中の五人の少年は、笑っていたから。
鳴く -masaki-→←tunnel is out of green 2 -masaki-
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ひまわり(プロフ) - ちー♪さん» ありがとうございます（＾Ｏ＾） 本当ですか？！それは本当に嬉しいです；＿； これからも頑張ります！！ (2015年1月3日 19時) (
レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
ちー♪(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後には思わず泣いてしまいました・・・これからも応援しています♪ (2015年1月2日 21時) (レス) id: 5698e14306 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ひまりさん» ありがとうございます、ダラダラと続いたお話を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます；＿； がんばります！！！ (2015年1月2日 20時) (レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - こんにちは。完結おめでとうございます。とても素敵なお話で、毎回更新楽しみにしてました。新作楽しみに待ってます。これからも応援してます( ´∀｀) (2015年1月2日 13時) (レス) id: 5be1096a86 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 碧李さん» 有難うございます！！！そう言っていただけると、頑張った甲斐があります^_^ 次も宜しくお願いします！本当にありがとうございました（＾Ｏ＾） (2015年1月1日 13時) (レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり
| 作成日時：2014年7月23日 22時
