白昼夢 -sho- ページ1
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なんだかふと、みんなの顔がぼやけた。
いつだって一緒にいた筈なのに、一瞬だけ誰が誰だか分からなかった。
それは、俺の罪？
『ねぇ、いつ完成するの？』
『もうすぐだよ』
遠い昔の記憶。
毎日見るものがキラキラ輝いて見えた、そんな小さい頃の話。
『完成したらどうなるのっ？？』
『完成したときの、お楽しみだ』
懐かしい顔が頭に浮かんで、それが自分の父さんだったことが分かる。
いつも笑顔の母さんと、弟がいた。
目をつむっていないというのに、俺の頭には空想ができて。
まるで夢の中のような感覚に、もう少しだけこの世界にいたいと思う。
帰ってしまえば、また苦しくなるから。
o「しょー、くん…」
あぁ、智くん。
まだここにいさせてよ。
o「開けるよ…？」
遠慮がちな声が聞こえて、そっと扉が開かれる。ひょこっと顔を出したその顔に、いつもの温かさが見えなかった。
でもそれは、きっと俺のせい。
o「ねぇ、ねぇ、もう、抱え込まないで…」
o「何もかも、全部自分の罪みたいに。何もかも全部、自分が悪かったみたいに、抱え込まないでよ…っ」
ちがうよ、智くん
俺が悪かったんだよ。本当だよ。
o「今のうちに言っておくけど……」
少しトーンが下がって、またひとつこの部屋の温度が下がる。
寒いのには、もう馴れてしまった。
o「俺には、しょーくんは殺せないから。」
さっきとは打って変わって、強い目で俺を睨んでくる。
その初めて見る顔に押されそうになるけれど、俺はもう決めたから。
s「智くんが、背負うことじゃない」
o「なんで、？」
s「全部俺がやったことだから」
o「そんなことっ」
s「さとしくん」
ついに涙が伝って、その綺麗な目からぽろぽろと流れ出す。
泣かせてしまって、ごめんね。
俺のために泣いてくれてるの？
o「しょーくんは、バカだよ…」
s「さとしくん、ありがとう」
下から良い匂いがする。
相葉ちゃんが淹れてくれるコーヒー、俺世界で一番好きなんだ。
松潤のケーキなら、いくらでも食べれるよ。
ねぇニノ、そんな顔させてごめんね。
気づかせてしまって、思い出させてしまって、ごめんね。
s「どうしようもなく、すきなんだ」
みんなのことが
o「翔くん…」
s「今更後悔したって、何も変わらないけどさ」
頭によぎった三人の顔がついに消えて、灯火だった智くんの顔も消えた。
これで、いいんだ。
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ひまわり(プロフ) - ちー♪さん» ありがとうございます（＾Ｏ＾） 本当ですか？！それは本当に嬉しいです；＿； これからも頑張ります！！ (2015年1月3日 19時) (
レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
ちー♪(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後には思わず泣いてしまいました・・・これからも応援しています♪ (2015年1月2日 21時) (レス) id: 5698e14306 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - ひまりさん» ありがとうございます、ダラダラと続いたお話を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます；＿； がんばります！！！ (2015年1月2日 20時) (レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
ひまり - こんにちは。完結おめでとうございます。とても素敵なお話で、毎回更新楽しみにしてました。新作楽しみに待ってます。これからも応援してます( ´∀｀) (2015年1月2日 13時) (レス) id: 5be1096a86 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - 碧李さん» 有難うございます！！！そう言っていただけると、頑張った甲斐があります^_^ 次も宜しくお願いします！本当にありがとうございました（＾Ｏ＾） (2015年1月1日 13時) (レス) id: c2fc12ef7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひまわり
| 作成日時：2014年7月23日 22時
