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あれからも盗聴器でずっと会話を聞いていたけど、松田刑事はこの暗号を解いてもうこっちへ向かってる。
ちなみにわたしはと言うと……
『お姉さんお願いっっ!』
キャストさん(以下キ)「ダメよ!もう、何度言ったら分かるの…」
『お願いだよ〜そこをなんとか!!ね?!』
キ「なんでそんな72番のゴンドラにこだわるの?!忘れ物も嘘だったし!」
『お父さんとお母さんとの思い出のゴンドラなんだよぉ!(嘘)』
キ「待ってる人いっぱいいるんだから今すぐ乗りなさい!」
72番のゴンドラに乗るために格闘していた。
ちぇっ。お金払ったんだからいいじゃんよー。
『お姉さんー!わたし抜かされてもいいから!72番に乗りたいの!お願い!』
キ「うーん、でもねえ…」
『お姉さん確か山本美波と藤峰有希子のファンなんだよね?』
キ「え、そうだけど…なんでそれを…」
『見てたら分かるよ!それでさあ…もし72番のゴンドラ載せてくれたら2人のサイン無料であげるよ?写真も一緒にとる??』
キ「えっ?!」
わかりやすww
キ「でもあなたはどうやってそれを手に入れるの…?」
『え、だってわたしのお母さん山本美波だしわたし今藤峰有希子の家に住んでるよ?だから簡単!!』
キ「ちょっとなんでそれを早く言ってくれないの!!!!さあ、72番が来たわよ早く乗りなさい!!!!」
『ありがとうございまーす☆』
ママ、有希ちゃんごめんね♡
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作者名:茉優花 | 作成日時:2017年9月15日 23時