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コ「心の優しい水谷さんに、自分がその7人を殺害するから、代わりにその罪を被って自 殺してくれって言ってきた人がいたんでしょ?」
水「…」
『なな子さんの死に責任を感じていた水谷さんに、異存はなかった。…でもね、その人が本当に憎み、殺したいと思っていたのは…実は水谷さんなんだよ』
水「えっ?」
コ「なぜなら…水谷さんは、愛する妹を奪った相手だから…そうだよね?」
わたし達は先程気配のした方に顔を向けた
そこには、こちらに向かって歩いてくる人物が1人。
『なな子さんのお兄さんの、本上和樹さん?』
水「お、お兄さん!どうしてここに!」
本「貴様にその呼び方をされる筋合いはない!」
水「え…」
本「ガキ共!どうして俺がやったとわかった?」
コ「理解できなかったんだ、どうしてもね。…水谷さんが犯人とした場合の、北極星と北斗七星の位置を犯行現場に選んだ、その心理が!だって、大好きな星を汚すようなものじゃない?」
その言葉に本上さんは顔を歪めた
『それで、もしかしたらこれは星好きの水谷さんに罪を着せるために、別の人が考えたものじゃないか、そう気付いたら納得できたの。
それに、犯人は北極星と北斗七星を正確に地図に当てはめ、そこを犯行現場にするくらいすごく几帳面な人だよ。でも、水谷さんのアパートのドアの表札は少し曲がってたし、字もあまり綺麗とは言えなかった』
コ「その点、本上さんが名刺に書いた電話番号、きちんとした字だったし、曲がらないように薄く鉛筆で線が引いてあった。本上さんの手帳にも、花を送ってきた人の名前や住所をびっしりメモしてあった」
『これって、几帳面な性格を物語ってるよね?』
本「お前ら…一体何者なんだ…」
コ「江戸川コナン…探偵さ」
『わ、わたしは…そ、その相棒?てきな…』
あぁ、この感じ、
わたし達が小さくなる前のことを思い出すね
新ちゃんが名乗って、わたしはその後ろに隠れて。
もう、どのくらい経つだろうね
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No side
下の階では、誰かに殴られ気絶した警察官たちが横たわっていた
それを見てニヤリと笑う黒い影…
そして米花の森に高木たちが到着した
少年探偵団3人は親御さんが連れて帰り、博士が場所まで案内し、灰原は車で待機することとなっていた。
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作者名:茉優花 | 作成日時:2022年7月7日 2時