策士 ページ13
コンコン、と窓をノックすれば鋭い目がこちらに向かう
だけど、不思議と怖くなかった
なんでだろう、元の世界でよく見ていたからか
私は別人を演じるためにニコニコと笑顔を浮かべていた
まぁ要は安室さんみたいな感じ。いや嘘。あれよりもっと機械的な笑顔だと思う。
不気味な心がこもってない笑顔
そんな顔が不満だったのか、少し不満そうな顔を浮かべた彼は後ろに乗れと無言で合図を出してきた
私は後部座席のドアを開けてポルシェに乗り込んだ
「どうも！貴方がジン？」
「…」
答えてはくれない。
その代わりに吸っていたタバコをふぅ、と吐き出す
助手席に座った大柄な男は「誰ですかい？この女」とジンに声をかけている
「貴方、ウォッカよね！よろしく」
「何故、俺の名を…」
ウォッカはちゃんと答えてくれた。
ウォッカってちょっと優しいよね(？)
「あら？私の事、ジンから聞いてないの？」
「…言っておくが、俺もお前の名前なんざ知らねぇ」
「そうね〜 じゃあ、情報屋Xとでも言っておこうかしら？」
「X？」
「仮によ、仮に。情報屋であることに変わりはないでしょう？」
私はずっと機械的な笑顔を浮かべたままつらつらと楽しそうに話す
物怖じしてはダメだ。
へりくだるな。
腰を低くするな。
下の立場だと思わせるな。
「…それで、その情報屋が何の用だ」
「あらあら、貴方が私を呼んだんでしょうに…忘れちゃった？」
ふふ、と笑いながらからかうように言えば、チッと舌打ちが聞こえてくる
そう、今日私がここへ来たのはジンに呼ばれたからだ
組織内部に優秀な情報屋がいるというタレコミを入れておいた
組織には今、バーボンはいないのだから情報収集に長けている人間はキュラソー…くらいだろうか。
しかし彼女はラムの腹心。
ラムの命令以外では動かない…
だから組織で必要とされる別の情報収集のスペシャリストが必要だった…
捜査資料にはそう書かれていた。
それを見た私は存在しないサイトを立ち上げ、でっちあげた情報やら本当の情報やらをアップしていた
そのサイトはロックがかかっていてそのロックを突破しないと入れない仕組みになっていて、組織の人間にだけロックが解除できるよう仕掛けをしておいた
それに食いついた組織の誰かが、私に連絡をしてきたのだ
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茉優花(プロフ) - 彩豊さん» 沢山コメントありがとうございます！読み返してもらえて凄く嬉しいです…！応援、すごく励みになります！これからも楽しんでいただけるよう頑張りますね！ (2022年10月27日 23時) (
レス) id: da009c02b0 (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは！萩原くんを助けられてよかったです✨組織潜入はドキドキしました(＞人＜;)凄く面白くて読み返しています(*≧∀≦*)応援してます☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2022年10月14日 11時) (レス) @page50 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
茉優花(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！嬉しいです…！そのお言葉がとても励みになっております！！これからもよろしくお願いします！( ¨̮ ) (2022年7月21日 20時) (レス) id: da009c02b0 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - とっても面白くて何回でも読んじゃいます！今では仕事帰りの楽しみです笑笑 (2022年7月21日 18時) (レス) @page50 id: cf5d2ac92c (このIDを非表示/違反報告)
茉優花(プロフ) - 皇さん» コメントありがとうございます！そんな事を言って頂けてとても嬉しいです…！原作リスペクトの気持ちを込めてなるべく近いように書かせて頂いております！救済してるので所々変わってしまう所はあるかと思いますがこれからも楽しんで頂けたら幸いです！( ¨̮ ) (2022年7月16日 10時) (レス) @page31 id: da009c02b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉優花 | 作成日時：2022年5月30日 4時
